酒井抱一生誕250年~琳派芸術(出光美術館)

e0036980_2335644.jpg初めて抱一の作品に接したのは、プライスコレクションでの「十二ヶ月花鳥図」だったと思います。
日本美のエッセンスが凝縮されたような抱一の世界に魅せられました。

高階先生の著作に、古来から日本人は「小さなもの」「愛らしいもの」「清浄なもの」に強い美を感じ、「否定(切捨て)の美学」を発展させてきたとありますが、抱一の画を観ると、まさにその通りと思います。

今回の展覧会の「十二ヶ月花鳥図貼付屏風」も本当に素晴しかったです。
たおやかで可憐、日本の四季折々の情緒美が並び、もう溜息しか出ません。日本人で良かったと感じる瞬間でもあります。
この世界を日本刺繍で表現できたら、どんなにかいいでしょう。

銀屏風の「紅梅図屏風」は゛さびたる美”というのでしょうか、金地とは異なる、きりりと締まった感覚が新鮮です。
蒔絵の下絵もありましたが、そのデザイン感覚は今観ても斬新。
抱一の弟子、鈴木其一の作品も見ごたえがありました。墨のみで描かれた「雑画巻」には驚き、筆さばきの見事さといったら!

e0036980_23492144.jpg生誕250年記念の別冊太陽。
きれいに作品が載っていますが、本物はこの何倍も何倍も美しい。
[PR]
by marupuri23 | 2011-03-06 23:33 | 美術展 | Comments(0)