モーツァルト「ルーチョ・シッラ」

e0036980_0261670.jpgここのところバロックにどっぷりでしたが、違うものが聴きたくなって…。ということで、モーツァルトのオペラ・セリアです。ミラノ王立大公劇場(スカラ座)からの依頼で、16歳の時に作曲されたもの。最近はモーツァルトのセリアも初期のものを含めて上演が多くなりました。そういえば今シーズンのスカラ座開幕公演は「イドメネオ」、来シーズンの新国立劇場開幕もこの作品だったような。古楽演奏がポピュラーになったことや、バロックオペラの復興も影響して、見直しが進んでいるのでしょうか。

ガメッラによる台本はメタスタジオの流れを汲むもので、定石通りの英雄オペラ。ヘンデルの英雄オペラ「ロデリンダ」と設定が瓜二つで、のけぞってしまいました。主要歌手にはカストラートが多く当てられていたので、アリアにつきものの超絶技巧が楽しめます。このあたりはまだバロックを多少引きずっている感じ(だから私にとってはいいのだけど)。16歳の作と言えども音楽は溌溂としたモーツァルトの魅力に満ちています。しかし、この時点においての感情表現の深みや鋭さはヘンデルの英雄オペラに軍配があがると思います。

CDはアーノンクール指揮コンチェンツゥス・ムジクス・ウィーンによる演奏。ソリストはシュライヤー、グルベローヴァ、バルトリ等。これも上質オケ&豪華な声の競演です。
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by marupuri23 | 2005-11-14 23:50 | early music | Comments(0)