特別展「中国王朝の至宝」

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東京国立博物館平成館で開催中の 特別展「中国王朝の至宝」へ。
3か月に亘って放映されたNHKスペシャル「中国文明の謎」(3回シリーズ)とも合わせて楽しませてもらいました。

今、中国では次々と遺跡の発掘が行われており、新発見の品もたくさん出土しているとのこと。
今回の特別展では、その成果を目の当たりにすることができるのに加え、私にはあまり馴染みの無かった中国文化の流れを、多少なりとも体感できたことが大きな収穫でした。

美術検定のために、中国美術については日本と関連性の深い部分(仏教美術・唐や宋元の文物・明清の絵画)はざっと流れを見ましたが、なるほど日本がかつて遣隋使や遣唐使を派遣するなどして学ぼうとしただけのことはあると感心。絵画はまさに超絶技巧のオンパレートで凄い。
日本の弥生文化が始まるのはBC300頃ですが、中国の初期王朝(夏)はBC2000頃から、すでBC1500には見事な細工の青銅器が製造されており、日本と比べるともうそれだけで驚いてしまいます。

特別展では、その初期王朝の夏・殷・蜀から南宋までの文物によって、3000年に亘る中国文明の流れを辿ります。
中では、やはり紀元前の王朝の文物が、こちらの想像を遥かに超えた造形でダントツに面白いです。特に謎の王朝「楚」の文物は、珍貴ともいえるもので、霊獣と人がブレンドされたような像など、まさしく「謎」。
「これはいったい何でしょう?」と口あんぐり。縄文時代の土偶などに通じるものがありますね(土偶よりはるかに精巧ですが)。
またスケールの大きい文物も多数。身長180㎝にもなる兵馬俑の兵士俑や、楚の太鼓などの楽器も迫力があります。

国宝級が60%というのも納得の、中国の壮大な歴史の流れを実感できる文物の数々、目から鱗の展覧会でした。
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by marupuri23 | 2012-12-03 00:40 | 美術展 | Comments(0)