新国立劇場「アンドレア・シェニエ」

昨日鑑賞しました。オペラは「総合芸術」と言われるように、オーケストラや歌手、舞台演出(美術)、バレエなど様々な要素が密接に絡み合って創られるもの。そのどれもがパーフェクトな公演はそれこそ奇蹟(これを求めて毎度懲りずに劇場へ向かうわけですが)。今回は舞台演出が印象的で、もっとも重要な柱となる音楽は後退していました。音楽によってドラマが展開するのではなく、視覚によるドラマ。音楽的にはイマイチ、でも視覚的には満足。演出のフィリップ・アルローはさすが舞台美術(照明)の出身、劇場装置や照明、映像などをフル活用して、動きのある舞台を展開し見応えがありました。プロの職人仕事という感じ。
ただフランス革命を背景としたシリアスな内容に、白を中心としたファンタジックな衣装や雰囲気は浮いてしまっている気がしました。このオペラから、現代に通じる普遍的なものを抽出しようとする意気込みは感じられましたが。終幕、シェニエとマッダレーナが二人で死への旅立ちを歌う場面は抽象的なセットで、観念の世界に突入。まるで「トリスタンとイゾルデ」みたいでした…。幕切れも印象的で余韻を残すものでした。現代的な「アンドレア・シェニエ」。
[PR]
by marupuri23 | 2005-12-03 22:02 | opera | Comments(1)
Commented by desire_san at 2010-11-27 16:55
初めて訪問させていただきます。
私も新国立劇場で、「アンドレア・シェニエ」を鑑賞してきましたので興味深く
ブログを読ませて頂きました。私は、音楽も演出も素晴らしいと思いました。 
私の感想などを書きましたので、こちらもぜひ読んでみてください。
http://desireart.exblog.jp/11623156/
よろしかったらブログにコメントを書き込んでくださると嬉しいです。