締めくくりは第九で

東京都交響楽団の第九演奏会へ。一年の締めくくりとして、やはりこれ以上の曲は無いのではと年々思うようになりました。

e0036980_224882.jpg震災の年にも同様に聴くことができましたが、被災の方々をお招きしたもので、大野和士さんの渾身の指揮による演奏は緊迫感に溢れた感動的なものでした。会場の一体感は今でも忘れることはできません。
それから、敬遠していたベートーベンの曲を聴くようになり、徐々にその世界に共感するようになりました。自身が年を重ねることで、よくもわるくも経験を重ねてきたからでしょうか。

生きていく上での「苦悩」「葛藤」、それを乗り越えていこうとする試み、そして全てを受け入れようとする諦念さえも感じさせる曲は、まさに「ベートーベン節」ともいえるもの。
弦楽四重奏も、20代でアルバン・ベルク四重奏団のコンサートで聴いた時は、理解できなかったというのに…。
年を重ねることで音楽の聴き方が変わることを実感しています。

第九を聴きながら、自然と今年一年に想いを馳せ…。今年は精神的に辛いこともありましたので、なおさら心に沁みました。辛さを受け入れ、なお生きていく。よりよく生きるために、前に進めと励まされました。

第九という曲は、聴く人それぞれにそれぞれの想いを抱かせる曲。
今年の締めくくりとして、これ以上の曲はやはり望めません。
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by marupuri23 | 2013-12-29 23:06 | コンサート | Comments(0)