三鷹市 風のホール公演《ロンドン 劇音楽の黄金時代》

先月のフランス・バロックオペラ《プラテ》に続き、今月は17世紀末のロンドンの劇音楽を味わいに。
バロック時代の雰囲気を再現すべく、無数のキャンドルで囲まれた舞台に、シノワズリの装飾が施されたチェンバロが佇む様子は、なんとも夢幻的で、それだけでも別世界へ。
その中で演奏される音楽は、「劇音楽の黄金時代」と呼ばれるのも納得の、ヘンリー・パーセルはじめ、弟のダニエル・パーセル、エクルズを中心としたプログラム。
エリザベス朝時代にシェイクスピアに代表される劇場文化が花開き、同時に劇音楽も様々に生まれましたが、時代の流れで埋もれていったのは致し方ないでしょう。

でも、古楽の演奏が盛んとなった今、演奏者自身が何度もロンドンの図書館に足を運んで発掘し、6名のアンサンブル(ヴァイオリンやリコーダー)の編成で演奏された曲の数々は、当時の劇場の熱気や活気が感じられ、それは生き生きとしたものでした。
とっても楽しかった!

ペプシュ《乞食オペラ》抜粋を聴くと、その親しみやすさと思わず踊りたくなるような楽しさに(だって曲名もダンシング・マスター!)、当時のヒットナンバーメドレーというのも納得。これではヘンデルが負けるのも仕方ないかも…。今でいう、クラシックと人気ポップスの違いと同じくらいに曲調の差がありすぎます。
今年は、この《乞食オペラ》に基づいたブレヒト&ワイルの《三文オペラ》も実際に観たので、参考になってよかった。

嬉しかったのは、大好きなコレッリの曲(ヴァイオリン・ソナタ作品5-3)も入っていたこと。いうまでもなくイタリア・バロックの大家ですが、イギリスでも大人気だったそうで、よく幕間の余興に演奏されたとのこと。
コレッリが演奏されると、一瞬でイタリアの風が吹き抜けていきます。

ロンドンの「劇場」をつかのま味わったひと時。
演奏自体もリコーダーの水内さんはじめとても見事なもので、是非、第二弾を望みます!!
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by marupuri23 | 2014-12-07 14:22 | コンサート | Comments(0)