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舞台初め~南総里見八犬伝(国立劇場初春歌舞伎公演)

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今年の舞台初めは、国立劇場の初春歌舞伎公演。
お正月に相応しく、鏡餅や羽子板、凧飾りで設えられた華やかなロビーに気分が盛り上がります。賑やかな獅子舞も楽しんでから客席へ。

曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』、尾上菊五郎丈を中心とした配役での上演。なんといっても江戸時代からのベストセラーですから、スト-リーも良く知られています。ですが、内容や演出は原作と従来の渥美清太郎本とは大きく異なっているとのこと。
菊五郎丈の監修で、全面的により華やかに楽しく色付けすることにしたそうで、場面ごとに四季感を出し、正月から桜の春、涼やかな夏の川辺、鮮やかな紅葉と背景が鮮やか。それに役者の煌びやかな装束と立ち廻りが加わり、まあ華やかなこと!お正月らしい、艶やかな公演でした。

尾上菊之助・松緑との「芳流閣」の立ち廻りは、若々しさの溢れる迫力の動き。菊之助はとても綺麗で、思わず見惚れてしまいます。八犬士それぞれの個性が、よく表れていたところも面白く、中村時蔵の舞、坂東亀三郎の相撲力士ぶりも楽しめました。
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プログラムの表紙もお正月らしく華やか。掛下帯で子犬と菊、水仙が刺繍されています。江戸時代のこうした刺繍ものは本当に凄いです。将軍家の掛け袱紗など、仰け反るぐらいの豪華さ(そして細かい…)。
一度はこうした図柄を写して刺繍してみたいものだと思いますが…。
by marupuri23 | 2015-01-09 23:52 | 日本伝統芸能 | Comments(0)