春宵一刻

今年もこの季節が巡ってきた。~春宵一刻値千金 花有清香月有陰~
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「春の夜は、ひと時が千金にも値するほどだ。花の清々しい香りに、月は朧…」。能「西行桜」の艶やかな詞章(蘇軾の詩)が、想い起こされる夜桜の見物へ。見事な六義園のしだれ桜。数年前に比べ、随分と大きく、華やかになった感が。
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今がちょうど見頃。ライトアップされた桜の見事さは、息を吞むほどで、見物客も長蛇の列。大勢が桜を取り囲み、身動きできないほどの混雑。
「花見んと群れつゝ人の来るのみぞ あたら桜の咎には有りける」と西行の歌にあるが、昔も今も桜を愛でる気持ちに変わりなし。
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いつまでも見惚れていたいが、そうもしていられず、六義園を後に。
「待てしばし 待てしばし 夜はまだ深きぞ。白むは花の影なりけり」
「夢は覚めにけり 夢は覚めにけり 嵐も雪も散り敷くや」
…と、西行桜に登場する桜の精が、後ろから囁きかけてくる気がした。
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by marupuri23 | 2015-03-29 00:00 | その他 | Comments(0)