矢来能楽堂にて

二年振りに神楽坂の矢来能楽堂へ。
近年の神楽坂の変貌は目を瞠るものがあるが、すっかりこの辺りも様変わりしているのに驚く。
だが、この「矢来能楽堂」は国の登録有形文化財となっており、時が止まったような、今も昔も変わらぬ佇まい。ホッとする。
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今回の公演は、日本舞踊と能(半能)の二本立て。
日本舞踊というと、歌舞伎舞踊が思い浮かぶが、ここでは「素踊り」「男性のみ」「群舞」という新たな可能性を追求した創作舞踊を上演する<弧の会>によるもの。日本舞踊界の第一線で活躍中のメンバーで構成されており、それはそれは見応えがあった。
神楽坂にちなみ演目は『毘沙門』。毘沙門天を信仰していた上杉謙信の史実をからませた創りで、戦いのシーンなど、男性舞踊の力強さと迫力に満ちていた。毘沙門天を始めとする四天王の表現も、まるで生きた仏像を観ているような様式美に、思わず溜息…(とっても素敵だった)。
戦神と呼ばれる毘沙門天だが、戦の無残さに嘆き悲しみ、苦しむ場面も描かれていた。帝釈天に諭され、「戦えないもののために、己が戦う」と再び戦神となって立ち向かう姿には、胸が熱くなった…。
感動的だった、また公演があれば是非観たい。

鑑賞前に、神楽坂の毘沙門天にお参りしたのだが、ここは私にとって昔からのパワースポットである。
というのも、毘沙門天がお生まれになったのが、寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻で、私は寅年。つまり、私の守り神ということになる。ここは狛犬ならぬ、狛虎があって、寅年としては、もう嬉しくなってしまう。

その守り神のパワーのおかげで、上演後の抽選会では見事当たり!となり、能舞台へ上がって能と日本舞踊を体験するという機会に恵まれた(友人に譲ったのだが)。神楽坂、やはりいい街である。
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by marupuri23 | 2015-11-08 22:32 | 日本伝統芸能 | Comments(0)