ジャズからクラシックへ

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村上春樹さんの新刊(紀行文集)『ラオスにいったい何があるというんですか?』に、ニューヨークのジャズ・クラブ探訪記がある。
「もしタイムマシーンがあったなら、1954年のニューヨークのジャズクラブでクリフォード・ブラウン=マックス・ローチ五重奏団のライブを心ゆくまで聴いてみたい」とのこと。
私はジャズを聴くことがあまりないが、このコンボは大のお気に入りなので、「おお、分かる!」と気分が高揚してしまった。

天才とも言われ、早世したブラウンのトランペットが素晴らしいのはもちろんだが、村上さんが「クインテットとしての質が極めて高い」と書いているように、一人のプレイヤーだけが傑出しているのではなく、五重奏団としての演奏が見事。特にローチのドラムス!バロック音楽でも通奏低音好きなので、もう堪らない…。凄い、カッコいいとしか言いようがない。私も思わず音に合わせてエア・ドラムを叩きたくなってしまうほどだ。

このコンボを聴いていると、私の中にどうしてもバッハが浮かんでくる。音楽としての表現方向が似ているのだ。決まったテンポと様々な和音(コード)の上にテーマと変奏、そして即興!最後はまた円を描く様に戻ってくる。ジャズとバッハの共通点が多く見出せるのは、よく言われることかもしれないが…。

「一期一会・全力投球をモットーとしたクリフォード・ブラウンのステージ」のように、クラシックの室内楽でもこうした熱いステージに巡り合ってみたい、と想いを巡らしてみる。調和していながらも、お互いが丁々発止でぶつかり合う、そんな生きた音楽を味わいたい。
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by marupuri23 | 2015-12-06 22:35 | コンサート | Comments(0)