トーマス・ダンフォードのダウランド~Lachrimae(ラクリメ)

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リサイタルで聴いた、リュート奏者のダンフォードによるCD。ダウランドの曲で構成されており、ジャケットもその時代(ルネサンス)の絵画を使用している。作者不明の絵、ギンバイカの枝に隠されている恋人(と思われる)の顔が、謎めいた悲恋を想い起こさせ、ダウランドの憂愁と重なり合う。

私はシンプルなリュートの音色に惹かれるが、バロック好きゆえ、どうしてもルネサンスよりバロック・リュート(テオルボ)作品を聴くことが多くなってしまう。特にヴァイスの曲がお気に入り(しかも2台でのリュート作品…、どう聴いてもバロックだ)。
ダンフォードによるダウランドのこのCDは、以前に聴いていたが、リサイタルでもこのCDの曲が多くプログラムに入っていた。

歌い手はデイヴィスではなく、4声(ソプラノ・テノール2・バス)で、デイヴィスの濃厚な表現に比べるとあっさりと軽やか。この端正さの方がルネサンス的と言えるのだろうか…。
リュートの音色は、CDよりも圧倒的に実演での方が素晴らしい。なんとも言えずまろやかな音で、他に例えようのない音色だ。

CDの最後に、現代曲(曲名は不明、たぶんダンフォードの自作自演ではないだろうか?)を持ってくるのもリサイタルと同じ構成だったのだが、リサイタルでのエリック・クラプトンの方がやはり感動的…。

ダンフォードのリュート・ソロのリサイタルは聴けなかったのだが、実際に聴いた友人によると、素晴らしい出来栄えはもちろんだが、最後にはディヴィスが登場し歌を聴かせてくれたとのことで、とても喜んでいた。
リュート&カウンターテナーという組み合わせで聴ける機会は、滅多にない。今後も難しいだろうなと…(残念だけど)。
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by marupuri23 | 2016-02-07 22:57 | Comments(0)