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カラヴァッジョ《聖トマスの不信》

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早くも今年度の展覧会の目玉である「カラヴァッジョ展」が開催。
2001年に庭園美術館で観たカラヴァッジョの衝撃は忘れられない。光と影で描かれた劇的なドラマに息を吞み、惹きこまれて、時を忘れた。
あの日から、彼は私にとって忘れがたき画家の一人に。それから15年、再び日本でカラヴァッジョ展が開催されることになり、嬉しい限りだ。

ちょうど今、カラヴァッジョと同時代に活躍した作曲家スヴェーリンク(オランダ)のチェンバロ音楽を聴いている。
カラヴァッジョが「ルネサンスを超えた男」ならば、音楽では誰が当てはまるのだろう。「アムステルダムのオルフェウス」と言われたスヴェーリンク、その音楽はすでにバロックの完成形だ…(ファンタジア、素敵)。
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昨年、ベルリンを訪れた際に絵画館でのカラヴァッジョを楽しみにしていたが、貸出し中だったのか無い!…残念だったが、ポツダムのサンスーシ公園内の絵画館にて《聖トマスの不信》を観ることができた。
画はすぐに分かったが、展示(保存)状態が無造作な感じで「本当にカラヴァッジョなんだろうか…」と少し心配に。リストを見ると、確かにカラヴァッジョだが、直接窓からの光線が当たって観にくいこと…。
ただ、かなり間近で観ることができ(高さが目線に近い)、画家の息遣いまで感じられるような気がしたのは良かったなと。

日本での展覧会は混雑が予想される。混まないうちに早めに行かなければ(と思うが、なかなかそうもいかない…)。
by marupuri23 | 2016-03-06 14:32 | 美術展 | Comments(2)
Commented by desire_san at 2016-05-13 08:19
こんにちは。
ポツダムのサンスーシ公園内に絵画館があることは初めて知りました。サンスーシにはいきましたが知らなくてはそこの絵画も見ることはできませんね。カラヴァッジョ《聖トマスの不信》を観られてよかったですね。私も見たかったです。
 東京のラヴァッジョ展では、『エマオの晩餐』の闇を切り裂くような光の表現、『ナルシス』の刹那的に美しく表現、死の間際のマグダラのマリアが神と一体感になった法悦に浸っていることを見事に表現した『法悦のマグダラのマリア』など、心に強い衝撃を与える作品を見ることができました。今回のカラヴァッジョ展からカラヴァッジョの絵画の魅力と、なぜカラヴァッジョが美術史を塗り替えるほどの影響力を持ったのかを考察してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。

Commented by marupuri23 at 2016-05-15 21:27
desireさん、ご訪問ありがとうございます。
カラヴァッジョ展、先月になんとか観ることができ、ホッとしています。私にとって最愛の画家ともいえ、日本でこんなにまとめて観ることができる日がこようとは思いませんでした。嬉しい限りです。

最近は仕事が立て込んでおりまして、なかなか記事の更新もできないのがつらいところです。そちらのページにも近いうちに伺わせていただきますね。