9月に入り、風や大気はすでに秋の気配を纏っているけれども、実家の朝顔は、まだ鮮やかな色合いの蕾を付けていて、その透き通るような美しざで、目を楽しませてくれる。
この秋、楽しみにしているのが、鈴木其一の展覧会だ。国立劇場の緞帳が彼の屏風絵から取られたもので、印象に残っている。
酒井抱一や尾形光琳、俵屋宗達は接する機会が多いけれども、其一をメインに据えた展覧会については、都内では記憶にない。酒井抱一の弟子なので、作風に通じるものが感じられ、抱一好きの私にとっては、嬉しい企画。会期が短いので、早めに観に行きたい。