ヴェネツィア到着日に、フェニーチェ劇場&ゴルドーニ劇場のダブルヘッダーという、人様にはとてもお勧めできない綱渡りの日程を終え(列車や開場が遅れたりしたらアウトだった...)、サン・マルコ広場を通ってホテルへと戻る。時刻はすでに10時頃だ。
でも、ここサン・マルコ広場の夜はまだまだ続く。老舗カフェ(ラヴェーナ。ワーグナーのお気に入りカフェ)のバンド生演奏が賑やかで、どこかで聴いたことのあるフレーズが耳に...。ああ、この切ない旋律は《ラ・トラヴィアータ(椿姫)》の前奏曲だ。つい引き寄せられて、耳を傾ける。
このオペラもフェニーチェが初演だったことを思うと、感慨深くて…。それが終わると、次は《プリティ・ウーマン》になってしまった。まぁ、これも悪くないけれど、もうホテルに戻ろう。
明日は、美術館巡りと、ヴィヴァルディの音楽が待っている(このサン・マルコ広場を独り占めしたいならば、夜中の2時頃がお勧めだそう)。