元同僚に誘われ、上野まで。都会の小さな秋を散策。気持ちが解れていくのは、自然の潤いを感じさせてくれるから。
そして彼女の希望で「ゴッホとゴーギャン」展へ。ゴッホは人気があるので、凄い人出。これだけ人がいるとゆったり鑑賞するのは難しい。ランチでのんびりして、お互いの近況をおしゃべり。
その後は、国際子ども図書館の「こんにちは!イタリア」展へ。入口に掲げられているヴェネツィアに、もう嬉しくなってしまう。ちょうどギャラリートークが始まり、ラッキーだった。
イタリアの子どもの本を紹介している展示室は、絵本と児童文学のセクションに分かれており、ギャラリートークでは、児童文学のお薦めを何点か紹介してくれた。他国の文化を知ることは楽しい。
中でも現代イタリアを代表する作家であるピウミーニ『光草』、ガンドルフィ『むだに過ごした時の島』は魅力的だった。そして、ダダモ『イクバルの戦い』は児童労働についての告発状にもなっている(イクバルは、そのために12歳で命を絶たれてしまう)。子供だけではなく、大人こそ読まねばならないな、と。
絵本の中では、ニコレッタ・チェッコリ『女の子たちの夢』に惹きつけられる。表紙に佇む少女の危うげで物憂いこと、この時期ならではの不安定さが幻想的に表されていて、お洒落。
この絵本では、片方のページに「トリスタンとイゾルデ」などの昔の恋愛物語、もう片方に様々な女の子が描かれているとのこと。面白そう!