都響スペシャル2016「第九」 指揮/ヤクブ・フルシャ

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 今年のコンサート納めも、家族で「第九」。無事に年を越せそうで、本当にありがたいことだ。
 一年の締め括りとして聴くには、最もふさわしい曲だと思っているが、毎年感じることが違うのも「第九」ならでは。辛いことがあった年は、なおさら心に響いた。慰めされるのはもちろんだが、気持ちを鼓舞され、前を向こうと勇気づけられるのも、この曲が時代を超えた熱いメッセージを発しているからに他ならない。

 フルシャの「第九」は、空へと軽やかに駆け上がっていくような爽やかさと、燃えるようなパッションを同居させたベートーヴェン。歯切れのよい、現代的な演奏。自分でベートーヴェン(ピアノで)を弾くときにも感じるのだが、ロマン派のように重くはなく、でもモーツァルトやハイドンとは決定的に違う疾走感(様式)があり、そうした意味ではベートーヴェンらしいなと。
 なんといっても、第4楽章のクライマックスで感じさせてくれたカタルシス、今までの3楽章はこのためにあると雄弁に語られていることが、強く伝わってきたのが嬉しかった。この混沌とした世界では、理想的にすぎるかもしれない、でも、ベートーヴェンは「人間(あなた)にはそれができるはずだ」と言っている。そして、そのことを信じさせてくれる曲だ。
 
 今年を振り返り、来年に向けて気持ちも改まった。また、新たな年へと漕ぎ出そう。

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by marupuri23 | 2016-12-26 22:30 | コンサート | Comments(0)