素晴らしきバッハ、フライブルク・バロック・オーケストラ(私的2016年音楽鑑賞回顧)

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ローマ歌劇場にて。9月にパーセル《ディドとエネアス》
オーケストラはベルリン古楽アカデミー)を聴いた。

 今年、私にとってはカラヴァッジョの年といわんばかりに、愛する彼の作品(バロック絵画)にいくつも出会えたのは嬉しかったが、音楽でもバロックの素晴らしいコンサートをいくつも体験できて、幸せに過ぎるぐらい。オラトリオからオルガン独奏、コンチェルト、オペラまで、当たり年だったなと。

 その中でも、私にとって最も素晴らしかったのが、日本で聴いたフライブルク・バロック・オーケストラ。このオーケストラを実際に聴くのは初めてだったが、バッハのヴァイオリン・コンチェルトを4曲聴いて、今まで聴いたバッハ演奏では、もう最高だった。
 「そう、こうしたバッハを聴きたかった!」と思わず膝を打つような、ハート直撃ど真ん中のクール&エキサイティングな演奏で、バッハを聴く醍醐味を存分に味合わせてくれた。いや、本当に興奮した...。

 まず、オーケストラ編成がバランスよく、音質自体もなんと揃っていること!これによってバッハの各声部(曲の構成)がくっきりと浮かび上がってくる。洗練極まりない。
そして、その生き生きとしたオーケストラの響きに乗り、ヴァイオリン独奏のミュレヤンス&ゴルツが、これまた目から鱗の、華麗な装飾&即興をふんだんに盛り込んだ演奏を展開。これほどまでに、即興をさらっと見事に演奏するのを聴いたのは初めてで、腰が抜けた。まるでヘンデルのダ・カーポ・アリアを聴いているようだなと。これぞバロックの醍醐味の一つ。この即興部分は、それぞれの完全オリジナルなんだろうな、と。
 こうした演奏を、日本で聴けることが嬉しい、本当にありがとう。来年もよい演奏に、よい音楽に巡り合えますように。

~今年聴いたコンサート&オペラ(日本のみ)~




…バロックと言いながら、もうごちゃ混ぜ状態だ。気の赴くままにチョイスしているのがよく表れていて、自分でも怖い(^^; ペルト&ライヒ、クリスチャン・ヤルヴィのノリノリDJ指揮には目が一瞬点状態になったが、とても良かった。終了後観客席から「ヒュー♪ヒュー♪」と口笛コールが聞こえて、そんなノリのクラシックコンサートが、とても新鮮だった。またペルト&ライヒ振ってほしいな。
 このほか、バレエやお能などもいくつか観ることができた(ここには載せず)。「松風」の素晴らしさには驚き。詞章、舞、全てにおいて完璧な作品だなと。

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ヘンデル・フェスティバル・ジャパン《イェフタ》
新・音楽劇 テンペスト(佐藤俊介&鈴木優人)
マティアス・ゲルネ《詩人の恋》
イェスティン・デイヴィス(カウンターテナー・リサイタル)
佐藤俊介の現在 Vol.2ドイツ・ロマン派への新たな眼差し
ロレンツォ・ギエルミ(オルガン・リサイタル)
東京芸術劇場コンサートオペラ《サムソンとデリラ》
マレンツォのマドリガーレ~イタリア文学とルネサンス音楽の交差点~
新国立劇場《イェヌーファ》
都響「作曲家の肖像」シリーズVol.106(武満徹・柴田南雄・池辺晋一朗)
都響 ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム/バーンスタイン《カディッシュ》
新国立劇場《ウェルテル》
東京・春・音楽祭 デュリュフレ《レクイエム》
Ensembli32 メシアン《ハラウィ~愛と死~》
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2016(5公演)
都響 ペルト/ライヒ
新日本フィル 三善晃《管弦楽のための協奏曲》、矢代秋雄《ピアノ協奏曲》、黛敏郎《涅槃交響曲》
Affetti mvsicali ギョーム・デュファイと15世紀前半の繊細なるポリフォニー
一柳慧 ミュージック・ホリスティック
トーマス・ヘル リゲティ:ピアノのためのエチュード全曲
ベルリン古楽アカデミー
武満徹 没後20年 TAKEMITU OPERA
トン・コープマン(オルガン・リサイタル)
都響 プロムナードコンサート ヒナステラ/ファジル・サイ/ピアソラ/ラヴェル
東京交響楽団 《ファウストの劫罰》
フォーレ四重奏団
フェルッチョ・フルラネット(バス・リサイタル)
イザベル・ファウスト&クリスティアン・ベサイデンホウト
ウィリアム・クリスティ&レザール・フロリサン
読響 シューベルト/コルンゴルト/シュタウト/デュティユー
東京フィル《イリス》
フライブルク・バロック・オーケストラ
アントネッロのエソポのハブラス
東京交響楽団 ワーグナー/デュティユー/シューマン
都響 第九

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by marupuri23 | 2016-12-30 23:59 | コンサート | Comments(0)