聴き始めは

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 今年の聴き始めは、ベルリン古楽アカデミーの《Venice:The Golden Age》を。昨年の来日時に、素晴らしいオーボエ・ソロを聴かせてくれたクセニア・レフラーも参加していて、このCDでもヴィヴァルディとマルチェッロのオーボエ・コンチェルトが聴けるのが嬉しい。色彩豊かなヴェネツィアの華やかさとともに、明るさだけではない、微妙な色合いを帯びた柔らかな哀愁も感じさせてくれる。新年にはふさわしい音楽かなと。これを聴きながら、年賀状をのんびりしたためていた。
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 ヴェネツィア音楽の黄金時代、それはオスペダーレ(慈善院)を中心としたものだった。ピエタ、インクラービリ、メンディカンティ、オスペダレットという4つの女子慈善院があり、ヴィヴァルディはピエタに務めていたというのは、あまりにも有名である。ヴィヴァルディのオーボエ・コンチェルトのいくつかは、ピエタのペレグリーナ(という名の少女)に演奏させるため作られたと思われるそうだ。
 また、ヴァイオリン奏者として名を馳せたカルロ・テッサリーニの曲も収められているが、彼もオスペダレットに務めていた。あのガルッピもメンディカンティで合唱隊を指導しており、18世紀のヴェネツィアにおける音楽の盛況は、他に類を見ない性質のものだな、と改めて感じる。

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by marupuri23 | 2017-01-05 22:38 | early music | Comments(0)