掛袱紗~祝う心を模様にたくす(東京国立博物館)

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能《猩々》(上)と《羽衣》(下)をモチーフとした掛袱紗。
松に掛けられた羽衣(迦陵頻伽風)は鳳凰の翼のよう。

 以前、日本刺繍に取り組んでいた際、クラスメイトが将軍家の掛袱紗(だったと思う)を図案に起こし、再現していたことがあった。掛袱紗の写真集を見せてもらったが、その細やかさと華麗さといったら、この上ない見事さで溜息が出たものだ。
 今回の展示を知り、母も日本刺繍をしていたので、興味津々。親子連れだって東京国立博物館へ。
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 能や故事にまつわる吉祥文様の他、まさに「おしどり夫婦」の鴛鴦(これがまた綺麗な鳥...)、二股大根とネズミと俵という面白い組み合わせに(全て吉祥文様)、武家では軍配のモチーフが多いのにも、なるほどと。
 定番の文様、「宝づくし」や「貝合わせ(貝桶)」なども豊富なのが嬉しい。宝づくしの中では「隠れ蓑」がなんだか好きで…(これは「蓑亀」を連想させるからだろうなと。文様では亀の尾っぽの毛ならぬ藻がフワフワして可愛くって...)。
 どれを見ても、お互いに「凄いね~」としか言い合えない。あまりに高度な技ゆえ、現代でも再現するのは困難だろうと思う。ともかく、日本刺繍は同じ個所に何度も何度も重ねて打っていくのだ。それによって立体感が生まれる。しかも糸を撚るところから始めるので、気が遠くなる...。私にとって憧れの文様は鳳凰、若冲みたいに艶やかなハート柄の鳳凰も楽しいかな、と想像してみてはうっとり。
 お正月にふさわしい華やかな展示で、楽しませてもらった。




 それから、いつもガラ空きの東洋館を散策。ここではゆっくりと気ままにお宝を観ることができるので、贅沢気分に。日本のルーツも詰まっているので、面白い。
 夕食は「厳選洋食さくらい」で。ナポリタン好きなので…。
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by marupuri23 | 2017-01-25 21:54 | 美術展 | Comments(0)