《メッセージ》(Arrival,2016)

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 マックス・リヒターの曲を使用ということで、興味を持っていたものの、なかなか観る機会を作れずにいた《メッセージ》だが、今日の新聞でテッド・チャンによる原作『あなたの人生の物語』の評を読み「これは観なければ」と、やっと公開終了寸前の鑑賞へ。

 言語によって思考が定まる、事項の捉え方が変化するというのは、外国語を習得することになぞらえればすぐに納得できることだが、その思考が〝時の流れ”に縛られていることには変わりない。だが、〝時の流れ”に縛られないならば?過去が未来となり、未来が過去となる。それが丸ごと繋がったとき、驚きの結末に。
 主人公の、それでも今の気持ちに正直に生きる、宿命を受け入れるという選択が心に響いた。「嘆き」よりも「愛」の大きさを感じられたのが嬉しい。
 監督ドゥニ・ヴィルヌーヴによる静かな語り口が、リアルな感覚で良かった。《ブレードランナー》続編もこんな感じだったら、いいかも。

 リヒターの曲はオープニングとエンドロールに使用されていたが、劇中でのヨハン・ヨハンソンの曲と相性抜群のため、そう言われてみればという印象(いい意味で映画に合っている)。
 公開中の《ザ・ダンサー》も彼の曲《25%のヴィヴァルディ》を使用していると知ってビックリ。リヒターが再構築したヴィヴァルディ《四季》(個人的には好き)と映画の時代背景&ダンス、合うのかな?

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by marupuri23 | 2017-06-18 22:53 | 映画 | Comments(0)