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聴き始めは

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 聴かなくてはと思っている音楽作品は多いけれど、集中する時間がなかなか取れないため、今年の聴き始めはBGM感覚でチョイス。すでに聴いているものだが、こちらを選んだのは、大好きなターナーの作品が表紙になっているから。
 このターナーによる《奴隷船》は奴隷虐殺事件を描いたものであろうとのことだが、そうした解説がないと内容を読み取るのは難しいかも。太陽に照らされる様々な光の色合いは、色彩の魔術師とも呼びたいような幻想感に溢れている。
 ジョルディ・サヴァールによるレーベルは、どれも凝った造りで目を楽しませてくれるが、もちろん演奏も素晴らしい。このアンサンブルが持つ独特のギャラントさは、バロック音楽にうってつけ。特にフランス・バロックでは力強い野性味までも感じさせてくれるのが嬉しい。当時(太陽王ルイ14世の時世など)はきっと、こんな雰囲気だったろうというリアルな肌触りがある。
 こちらのCDでは、特にテレマン《水上の音楽、ハンブルクの潮の満干》が気に入った。フランス風序曲に始まり、サラバンド、ブーレーと続く組曲。こうした華麗なテレマン、もっと聴きたいなぁ。

by marupuri23 | 2018-01-03 00:11 | CD | Comments(0)