世阿弥作「高砂」~梅見に行きたい

先日鑑賞したお能について、感想は述べられずとも作品内容ぐらいは記憶に留めておこうかと。この「高砂」は披露宴での「たかさごや~」で有名なもの。
「脇能と呼ばれる一番目物の代表。高砂と住吉にありながら相生の松と呼ばれ、その精の老夫婦がともに心を通い合わせ、和合と長寿を祝福する曲柄。」→これだけではよく分かりませんね(;-;)。

謡でとても気に入った箇所(下線部)があります。
住吉明神が神舞を舞う前のもの。「現れ出でし。神松の。春なれや。残んの雪の浅香潟。玉藻刈るなる岸陰の、松根に寄って腰をすえば、千年の緑。手に満てり。梅花を折って頭に挿せば。二月の雪 衣に落つ」
→現代語訳「自分は筑紫の青木が原の波間から表れ出た住吉の神であるが、今は春のこととて、雪がわずかに消え残っているこの浅香潟、玉藻を刈るという岸影の、松の根元に寄りかかって腰をさすると、千歳変わらぬ松の葉がこの手にまで一杯になるようだ。そしてまた梅の花を折って頭に挿すと、花びらが散って、春の雪が衣に落ちかかったようだ…」
この箇所、もともとの出展は『和漢朗詠集』の漢詩からとのこと。奥深すぎ(^ー^;)。

春景色の面白さに打ち興じる情景がとても素敵です。特に梅の花を春の雪(二月の雪)に例えるなんて…。梅見に行きたくなりました。
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by marupuri23 | 2006-02-14 23:34 | 日本伝統芸能 | Comments(0)