モダン・ピアノで聴くラモーの響き

まだ風邪気味ですが、仕事は休まずに済んでいます。ここのところJ.S.バッハばかり流していたのですが、気分を変えてラモーを聴くことに。新クラヴサン曲集をモダン・ピアノで弾いたもの二種。自分でも弾きたいのですが、きっと譜面を前にすると、なんだか好きな人の前にいるような気がして、ドキドキしてしまうでしょう(これは恋ですね、恥ずかしや…)。実際弾くとなると、やはり装飾音符がネックになり、私にはかなり難しいでしょう。
この作品集は、ラモーが45歳の時に発表されたもので、オペラデビューより前のものです。でも、後にオペラで使われることになる曲想がいくつも見出されて、ミニオペラメドレーのような感も(嬉しい)。ラモーも他の作曲家の例にもれず、一つの曲をいろいろと使いまわしておりますね。

e0036980_11111566.jpg昨年国内盤が発売された、タローによる演奏。クラヴサンのタッチに近づけるのではなく、逆にモダンの豊かな響きを生かそうと試みた意欲的なものです。これも現代的演奏としておもしろいですね。モダンで弾いても、やはりラモー節が伝わってきて、私のイメージから大きく外れることはなかったです。洒落ているのが、ドビュッシーの「ラモー賛」が最後に収められているところ。数年前にドビュッシーがラモーを敬愛する思いを綴った文を読みましたが、非常に胸打たれたことを思い出します。「ラモー賛」はドビュッシーの一番深い部分が投影されていると言われる曲ですが、私には、内容がまだよく分からないでいます(ドビュッシーが何を言いたいのか、まだ私には掴めないという意味です)。

e0036980_1175825.jpgメイエによる演奏。これは1953年に録音されたもので、クラヴサンのタッチに近づけている印象です。テンポもパキパキしていて、タローに比べると乾いた感じ。
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by marupuri23 | 2006-04-16 11:15 | piano | Comments(0)