甘やかなモーツァルト~コーエン=アケニヌ&レ・フォリー・フランセーズによるセレナードなど
《ニーナ》ですが、現代において上演するほどの魅力がこの作品にはあるのでしょうか、確かに所々美しい旋律も見出せますが…。魅力を見出せなかったのは、私の捉え方が悪いのか、上演あるいは作品自体の出来によるものなのか、よく分からないままです。
後のロッシーニやドニゼッティらに繋がっていくような作品ということは、よく伝わってきましたし、あまり聴くことのできない作品に接することができたという意味では、学ぶところもいろいろとあり、良かったです。
ナポリ楽派のオペラ、他の作曲家の作品も上演があると嬉しいですね。パイジエッロよりも前の世代に興味があります。レオ、ヴィンチ、ペルゴレーシ、ポルポーラなど、いろいろいらっしゃいますが、ライブで聴いてみたいナンバー1は、A・スカルラッティ。
バロック・ヴァイオリン奏者のコーエン=アケニヌと、クラヴサン奏者マルタンを中心としたアンサンブルによるモーツァルト。まろやかな演奏で、心が溶かされていくような甘さがあります。
品もあり、醸し出される雰囲気が良くて最近のBGMに。
流すのはもちろん夜に(だってアイネ・クライネ・ナハトムジーク)…。
雰囲気は、そう、このジャケットに使われているフラゴナールの絵「かんぬき」のよう…。
かんぬきの部分のみ、ジャケットに使用しており、洒落ています。