新国立劇場《さまよえるオランダ人》

公演最終日の鑑賞でした。
オペラに興味があって、今日がオペラ初体験の同僚と一緒。ありがたいことに同僚は数ヶ月前から大変楽しみにしていてくれて、期待に胸膨らませての鑑賞だったようです。

この作品は、ワーグナーの中ではコンパクトですし、音楽も分かりやすい。男性向け(同僚は男性)でもあると思って推薦。結果、「カッコいい音楽だ!やはり生は迫力が違う。次はリングを見てみたい」と、だいぶ気に入ってくれたようです。初めてのオペラでつまらない思いをすると、後へは続かないので、良かった良かった。一安心。

私の感想はというと、序曲の出だしから金管が不調、音が揃っていなかったので、「これは《さまよえるオランダ人》ならぬ《さまよえるオーケストラ》では…」と不安モードに(こんな言い方で申し訳ないですが)。
後半その不安は解消されましたが、不満は残りました。演出はセンスが良いとは言えませんが、この演奏には合っていたような。変にゆがめてしまう演出よりはいいと思います。今時珍しいほどオーソドックスでした。
エリック役のヴォトリッヒが印象的、切々とした歌がとても良かった!私がゼンタならば、迷わずオランダ人よりこちらに身を捧げます(^-^;)

この作品について思うことは、その時代=ロマン派の思想の流れにあるのかもしれませんが、「女性の自己犠牲による救済」というテーマが、現代にあってはどうもピンとこない気が。つまり、古さを感じてしまいます。まあ、ワーグナーの作品はこうしたテーマのものが多いですが。
ワーグナーの初期の作品なので、音楽的には前の時代を引き摺っているような感じを受けますが(以前聴いたマルシュナー《吸血鬼》が浮かびます)、やはり音楽はワーグナーのもの。十分人を惹きつける力があるものだと思っています。
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by marupuri23 | 2007-03-12 22:54 | opera | Comments(0)