灼熱のラテン・バロック(18cイエズス会宣教時代南米の宗教作品)~目白バ・ロック音楽祭

先週はレオンハルトのチェンバロ・コンサートへ、そして今日は「目白バ・ロック音楽祭」トリのコンサートに。「灼熱」というよりも静謐を感じさせる立教大学第一食堂が会場。1918年に建てられたもので、東京都選定歴史的建造物に指定されています。初めて入りましたが、映画〈ハリー・ポッター〉シリーズに登場する学園食堂に似ている!そんな異国の雰囲気を感じながら、古楽を楽しむことができるのも、この音楽祭ならでは。海外でもこうした歴史的建造物を使用している音楽祭は多いですし、来年も同様のコンセプトで開催されるのを楽しみにしています。同じ音楽祭でも、ラ・フォル・ジュルネとはずいぶん異なります(こちらは「熱狂」ですので、ギューッドッカンと詰まった感じが、これはこれでよいかと)。

日本でも、イエズス会宣教師フランシスコ・ザビエルの布教活動はよく知られていますが、南米でも17世紀に同様のことが行なわれ、20世紀末になってから、やっとその当時の音楽が再発見されました。ボリビアのジャングル内にある、ウルトラバロック様式のコンセプシオン教会(一見の価値あり)だけで5千ページもの分量が残っていたとのこと。
今回はその南米バロック音楽をたっぷり楽しめました。

今日のコンサートでは、その南米で活躍したイタリア出身の作曲家ツィポリ(プラート生、チェンバロ・ソナタが魅力的)やチェルーティによる宗教曲から、作者不詳で現地住民によって作られたと思われる曲も多数プログラムにのせられ、大変興味深いものでした。
イタリア出身のツィポリ、チェルーティによる宗教曲は現地語(チキートス語)やスペイン語で歌われますが、曲の雰囲気は完全にイタリア・バロック。突き抜けるような明るさと華やかさ、特にヴァリオリン、ヴィヴァルディの協奏曲を思わせます。

今回のプログラムは、作者不詳(現地住民?)の曲がほとんどを占めていましたが、そのどれもが魅力的。土俗性の中から湧き出してくる生命力があります。素朴さから来る純粋な祈りを感じました。バロックというより、ルネサンス、中世に近い感じかもしれません。
指揮のファン・デル・スプールによる太鼓、このリズムが良し!ラテンのリズム♪♪
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by marupuri23 | 2007-06-24 22:21 | early music | Comments(0)