黙示録からの始まり《BWV1 輝く曙の明星のいと美しきかな》

バッハ作品目録のトップを飾る《BWV1》の教会カンタータ。歌詞は聖書『ヨハネ黙示録』の最終章から取られています。「第1番」でありながら、聖書の最後の最後の部分を述べていることに驚きました。黙示録は預言書であり、それを巡り過去から現在に至るまで、様々な論議がなされていることはよく知られていると思います。
このカンタータは「マリアのお告げの祝日」用ですが、マリアへの受胎告知に関わる部分は見当たりません。歌詞が黙示録から取られていることを考えると、「ハルマゲドンを経てのキリスト再臨」を歌っているということになり、これまたビックリ。てっきりマリアの受胎告知を寿ぐカンタータだと思っていたので…。明星とは再臨のキリストのことだったのね。

このカンタータの最終曲は『ヨハネ黙示録』の終文
~以上すべてを証する方が、言われる。「然り、私はすぐに来る。」アーメン、主イエスよ、来てください。主イエスの恵みが、すべての者と共にあるように。~
に対応する形で歌われます。
「アーメン!アーメン!と。来てください、美しい喜びの冠よ、もはやためらわずに。私は焦がれる思いであなたをお待ちしているのです。」

ここまで聴くと、天国への憧れの強さに圧倒されてしまう…。
キリストの言葉「私はアルファでありオメガである(私は始まりであり終わりである)」を感じることができる“第1番”のカンタータでした。
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by marupuri23 | 2008-08-26 14:11 | early music | Comments(0)