受難のエルサレムへ~《BWV22&BWV159》

最近はバッハのカンタータを聴くことが多くなっていますが、これは私の体調とも関係しているのかもしれません。こうした時こそ、バッハのカンタータが慰めと支えを与えてくれることを実感(身近に感じます)。カンタータには言葉がついていますから、音楽のみの抽象的世界ではなく、具体的な世界を指し示してくれます。

今は復活祭前のためのカンタータ集を聴いています。
《BWV159 見よ、我らはエルサレムに上がる》のバスのアリア、イエスが十字架にかけられ「成し遂げられた」と歌われます。
受難が終わった安堵と苦しみから解放された心持ちを、安息の溜息のようなメロディーで表現、バッハの心安らぐ旋律が素晴らしく、印象に残ります。

《BWV22 イエスは12人の弟子を集め》は1曲目の緊迫したドラマティックさが凄い。
イエスが弟子たちに「今から私たちはエルサレムへ上っていく、そこですべて果たされるだろう、人の子について書かれている事は」と述べていきます。
「エルサレムへ上っていく」という部分が始めはテノールとバスだけで歌われ、最後は合唱も加わって繰り返し歌われます。そのことにより、これから受難が待ち受けているという緊迫感がひしひしと伝わってきます。この臨場感…バッハって、やっぱり天才。
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by marupuri23 | 2008-10-12 23:42 | early music | Comments(0)