フィリップ・ジャルスキー リサイタル

バロックオペラでお馴染み、ジャルスキー(カウンターテナー)の来日リサイタルへ。
数年前、NHKで「人気の若手歌手」とシャンゼリゼ劇場でのリサイタルが紹介されていたことを思い出します。華麗なバロックの装飾技巧曲を披露していました。
映像ではヘンデル《アグリッピーナ》でのネローネが印象に残っています。これがはまり役といった感で、超絶技巧曲を軽々と歌いこなしているのには驚きました。

私にとっては、そうしたカストラート的な、華麗な装飾歌唱(バロック)のイメージが強い方なのですが、今回のリサイタルは「ヘンデルからアーンへ」という流れで、バロックの華麗な装飾技巧曲は始めの3曲(ヘンデル)のみ。
リナルドのアリア「風よ、旋風よ」ではダ・カーポの部分で、彼らしい華やかな装飾を付けて歌い上げており感心。しかし、ヘンデルにはピアノ伴奏が違和感大…。難しいと思います。

あとはモーツァルト、シューベルト、フランス歌曲と続いていきます。オペラで活躍しているだけあって、表現力は豊か、オペラティック。
しかし、調子が今一つだったのでしょうか、高音域は伸びやかで軽やかな美声なのですが、中低音域になるとハスキーになり芯の無さが目立ってきて心配。ファルセットなので、低音域はコントロールが難しいのでしょうか。
そのハスキーさとベルカント的ではないストレートな歌唱で、後半のフランス歌曲は軽やかなシャンソン風に聴こえてきて…、これはこれで心地良く…。
全体的にはその声を含め、まだ少年の雰囲気を感じさせます。
私の好みを言わせていただくと(^-^;)、大人の成熟さを感じるカウンターテナーが好き…(ダニエル・テーラーは良かった…)。

次回は彼の活躍の中心であるバロックオペラorバロック・プロ(+古楽器オケ)での来日なると、嬉しいです。
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by marupuri23 | 2008-11-08 23:58 | コンサート | Comments(0)