山種美術館 琳派から日本画へ~宗達・抱一・御舟・観山~

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寒雨の中、久し振りに日本画の展覧会へ。
こじんまりとした美術館なので、親密な空間のなか、対話をするように絵とゆっくり向き合って過ごすことができました。やはり西洋美術画とは違い、目と心へスッと入ってくるものがあります。

一番印象に残ったのが、明治に活躍した菱田春草「月四題」。
横山大観らと共に、西洋画の要素を取り入れ、日本画の新しい表現を目指した画家です。
水墨画ですが、新しい技法である線を用いない「朦朧体」と伝統的な「たらし込み」の技法を合わせて描いています。
それはなんともいえない濃淡の柔らかさに満ちており、繊細で、空気に溶け入るように静かな月夜の四季。思わず、深呼吸をして、その静寂さに身を委ねたくなります。

宗達の屏風絵は圧倒的な存在感、抱一の「月梅」は構図の見事さと、梅がつぼみの桃色から白へと移り変わるさまの艶やかなこと…。
其一は四季花鳥図の華やかさと発色の良さに驚きです。江戸時代のものでありながらこれだけ発色が良いのは、質の良い岩料を使用しているためとのこと。
本阿弥光甫の描いた花も、可憐で優美、日本刺繍にしても映えそうです。

現代では福田平八郎のモダンな感覚を楽しみました。

日本画の後は、寒さに震えながら表参道から渋谷まで陶芸ギャラリー巡り。
ベテランから20代まで、バラエティ豊かな器を眺め手に取って…。
心はホットな1日。
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by marupuri23 | 2008-11-25 00:33 | 美術展 | Comments(0)