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昨日はMETライブビューイングのアンコール上映へ。
日本では上演機会の少ないヴェルディ《シモン・ボッカネグラ》、ヴェルディをほとんど聴かない私ですが、一度も接したことのない作品なので、この機会に。

ヴェルディ作品の中では「渋い」部類に入るのでしょうか。
歴史上の英雄的人物が主人公のオペラ、歌舞伎や文楽の時代物を思い起こさせるような、義理人情の世界に、ありえない偶然性が重なる強引なストーリー運び、そして喜怒哀楽の表現過多。
…うーん、どうも人物描写が表面的で、感情が付いていかない。
でも、女性(ヒロイン)の描き方は共感できるもので、受身ではない、自立した意志を持つ強さがありました。
時代の流れでしょうか。

ヒロイン(アメーリア)のピエチョンカは、6年前に《薔薇の騎士》マルシャリンで実際に聴いたことがありますが、母性を感じる豊潤な歌声で、凛とした硬質さも持ち合わせています。
タイトルロールのドミンゴ、演技力はさすが。

音楽については、私と相性の合わない部類。
指揮のレヴァインは豪快にオケを鳴らして、ドラマティックに舞台を盛り上げていました。

ジャンカルロ・デル・モナコの演出は当時を再現した、大変豪華なもの。
そして衣装も、なんと手の込んでいる事!ヒロインのドレスは溜息もので、一見の価値あり。

これぞMET、という舞台でしたが、もうお腹一杯という感じです…。
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