2017年 05月 14日 ( 1 )

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 世界的に有名な美術館や劇場、芸術家を取り上げたドキュメンタリー映画は今までにいくつか観ているが、この《メットガラ》は中でも出色の出来!面白かった。
 舞台はNYのメトロポリタン美術館。「鏡の中の中国」展(中国をテーマとした服飾展)と、それに絡めた《メットガラ》と呼ばれるセレブパーティ開催までの経緯を描いている。ヴォーグ誌編集長アナ・ウィンターの采配ぶりを目の当たりにできるのも面白いけれど、見どころはキュレーターのボルトンが「鏡の中の中国」展にこぎつけるまでの獅子奮闘ぶり。
 ここで繰り返し問われるキーワードが「ファッションは芸術か?」。芸術といえば絵画、彫刻、建築を指すものだという意見が映画でも出てくるが、生活に密着しているものこそ、美しくあるべきだし、美しくあってほしい。
 それがアートに発展していくのは当然だし、服飾はもちろん器や家具なども同様だ。日本にも芸術性の高い伝統工芸品が山ほどある。私は香りが好きだが、香水だって芸術品と呼べなくはない。特にファッションや香水は、ファンタジーに溢れていて、身にまとった瞬間に、何か別な世界が開けていくように思えることも…。
 また、ファッションには知性が必要。映画でのデザイナー達の見事なドレスを目の当たりにすると、これが芸術でなくて何なのだろうか、と。
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 シノワズリのドレス。この辺りの時代から「鏡の中の中国」は始まるのかな。ポツダム・サンスーシの中国館を想い起させる、これはまた他の機会に。

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