2017年 10月 03日 ( 1 )

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 スカラ座博物館のマリア・カラス展では《ヴェスタの巫女》の衣装がお出迎え。スポンティーニによるこのオペラも、ジョルダーノ《フェドーラ》同様に聴いたことがないが、カラスありき(!)の作品なのか、と。オペラの世界は本当に広くて深い…。
 見学中に、会場スタッフの方(年配のおじさま)が声をかけてくれた。私が「素晴らしい展示!《マクベス》《ドン・カルロ》…」と言うと、「ヴェルディが好きなの?」と。「いえ、イタリア・オペラで一番好きなのはプッチーニ。特に《マノン・レスコー》が」「ああ、あれはフランス・オペラもあるよ。マスネはとても繊細(デリケート)だね。」「ええ、でも私はプッチーニの方が好き…。あれこそイタリア・オペラ、そう、パッシオーネ…」というと、おじさまは私の勢いにちょっと飲まれた感で、目がまん丸に(すいません)。「プッチーニといえば、今シーズンの開幕は《蝶々夫人》(チョーチョーサンと日本語で)だったけど、観た?」「いえ、観ていなくて…」「蝶々さんのシーリが素晴らしかったよ!初演版で…」…以下オペラ話に花が咲くといった感じに。お仕事中にもかかわらず、いろいろとお話に付き合っていただいて、ありがたいなぁと。
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 カラスの話になると、おじさまは「カラスは、アクトレスだよ」と断言。「トスカは映像で観たのだけど」と答えると、「ほらほらこっち」と手招きをするので、行ってみると《ラ・トラヴィアータ》(ヴィスコンティ&カラスのコーナー)が。こちらも雰囲気があって素敵だ。舞台で使用されていたルビー色のコスチューム・ジュエリーを指して、「これは…」と説明してくれる。ええ、もう素晴らしいの一言です…。
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 鮮やかなブルーの衣装は《アンナ・ボレーナ》だった。カラスの写真だとモノクロなので色までは分からないが、実際に見ると舞台映えする鮮やかな色彩で、なんと艶やかなこと。こちらも演出はヴィスコンティで、さぞや素晴らしいものであったろう。いやはや、スカラ座に恐れ入りました…。

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