2017年 10月 10日 ( 1 )

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 ミラノに来たからには、これ(だけ)は観ねばなるまい、と訪れた《最後の晩餐》。予約を取るのが難しいと聞いていたが、直接サイトにて最後の一枚を確保。ミラノ滞在時に合わせてちょうど一枚だけ残っていたなんて、これこそ奇跡、とチケットを握り締めて無事入場。1グループ(20人~30人ぐらい)単位の見学で、15分間という制限があるけれど、少人数であることのメリットが最大限に生かされており、周りを気にせず絵画とじっくり向き合えるのはありがたい。
 実際に観てみると、思ったより大きいことに驚く(通常は思ったより小さいと思うことが多いのだが)。この絵については、様々な解説を読むことができるが、やはり色彩や質感は、こうして実際に見るのと紙上で観るのとでは全く違う。そして、何よりもこの空間で観ることによってレオナルドが何を描こうとしていたかが、体感できる。この場所であること自体にまず意味がある。描かれている場所と絵は切り離せない、遠近法の見事さは、この空間があってこそ分かるのだと、もう目から鱗状態である。得難い15分間の体験だった。
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 サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の美しさにも息を呑んだ。
 なんと清澄な空気がみなぎっていることか、この教会は今なお生きている。お祈りを捧げている信者の邪魔にならぬよう、音を立てないようにして内部を回らせていただく。敬虔な想いが自然と湧き出てくる教会だ。中庭の回廊から眺める教会の優美さに溜息。内部の独特な壮麗さにも、目を奪われてしまった。
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