カテゴリ:early music( 75 )

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今月に入り、今までにない仕事の慌ただしさと、PCスキルアップのためのスクール通い等々で、プレッシャー&ストイックな日々。部署が変わると、こうも見えるものが違うものかと感じる毎日。しかも、職場蔓延中の風邪にかかってしまい、ぐったり気味…。

ということで、休日は自宅でのんびり。今の時代、好きなことがいくらでも自宅でも楽しめるのはありがたい。楽しめること請け合いのモリエールを観る。今の時代にも通じる笑いと皮肉に満ちたセンスが大好きだ。日本でも翻訳上演の機会が時々あり、昨年は《ドン・ジュアン》を観たが、いつかはコメディー・フランセーズで観たいもの(劇場前は通ったことがあるが、「ここ何だろう?」と思っていた=気づかなかった…)。

《病は気から》はモリエールの遺作。コメディ=バレで音楽はシャルパンティエ。音楽はCDで。
ルイ14世を称える序幕があり、あとは幕間劇という形で、戯曲とも繋がる内容。バレエがふんだんに盛り込まれており、喜劇ということもあって華やかさ満点。リュリの力強さとは異なる柔らかさ。
現在では音楽はカットして上演することが多いが、このシャルパンティエの音楽が付いていたことを想像すると、また違う印象となって面白い。日本でも上演されたが、私は観ることができず残念。
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今年はラモーの記念イヤー。宗教音楽についてのレクチャーを受ける機会もあり、久し振りにCDなど取り出して聴いています。

ラモーのグラン・モテ《In convertendo Dominus》、30歳代前半の作品。
オペラデビューが50歳でしたから、それよりも随分前の作品。ですが、クラヴサン曲集1巻を23歳で出版していますから、やはり若い頃からの才能は凄い。
グラン・モテでの力強い合唱、そして装飾豊かなソロなど、まぎれもないラモー節が感じられ、将来のオペラ作品を感じさせられます。
ヘンデル&バッハと時代が重なるのも興味深く、活躍した国の違いを含め、聴き比べてみると面白いものです。私にとっては、それがバロックを好きなツボかも…。

ちょうどレザール・フロリサンが下旬にザルツやボーヌ(懐かしい…)で演奏予定。記念イヤーということで、他にオペラなども。日本でもグラン・モテの演奏があり、嬉しいですね。

宗教音楽とはいえ、さすがに華やか。この時代フランスでは、フーガ形式は発展しなかったそうですが、この曲ではそれに近い凝った作りの部分もあり、バラエティ色豊か。
モテットでもエンターテイメント性が重視されるのだろうか…、などと思ったりもします。

ラモーと同時代で、コンセール・スピリテュエルで演奏されたモンドンヴィルのモテットもあり、その華やかなスタイルは国際的な評判をもたらしたとのこと。こちらもまた魅力的、ダイナミックさはラモーを凌いでいる感も。曲の方向性としては同じですね。

なんにせよ、今年はラモーに接する機会が増えて、ありがたいことです(^^)/
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先日のマンダリン・オリエンタルの”オリエンタル”続きで…、
先週楽しめたCDが、『アモール・オリエンタル~ヘンデルとトルコの音楽』 。古楽器アンサンブルと、トルコの民族楽器グループが合体してヘンデルの演奏を繰り広げます。
これが大成功!トルコの民族楽器で奏でられる、エキソジックで魅惑的なヘンデル。

特に《ジューリオ・チェーザレ》の二重唱「涙するために生まれ」での、トルコ側の歌唱にうっとり。ベルカントで歌われるのとは違ったセクシーさ。
ヘンデルの曲は他《アルチーナ》《リナルド》と、もちろんイスラムもの。

曲の合間はトルコ音楽の即興で繋ぎ、中盤からはダンサブルなトルコの民族音楽と、ヘンデルの名アリアが交互に演奏され、ウキウキ、うっとり…と飽きさせません。
最後はイスラム詩篇の大合唱で幕。

このアルバムはライブ録音。コンサートがヨーロッパ各国で高く評価されたため、リリースされることになったそうですが、納得。
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来日演奏家のキャンセルが相次ぐ中、「今、皆さんと心を一つにしたい」とチェンバロ持参で日本の地を踏んでくれたルセ。
「思いを捧げる」の言葉通り、日本への想いが真っ直ぐに伝わってきた、稀有なチェンバロ・リサイタルでした。
本当に、ありがとう。

ルセの演奏に接するのは、ドロットニングホルムでのラモー以来。
とても集中度の高い演奏でした。休憩なしでルイ・クープランと大クープランを交互に計30曲。
アンサンブルを主宰し、バロック・オペラ指揮者としての活動もめざましいことから、クラヴサンの演奏自体もオペラティックで、スケールが大きく、情念と官能の表現が豊かだと感じます。
特に最後の、大クープランのサラバンド~パッサカリア、そのスリリングさには息を飲みました。
ルセの凄いところは、バロックやロココの曲と聞いて浮かぶイメージよりも、もっと深いもの、優雅さで巧妙に覆い隠されているところを浮き彫りにし、その時代の人間の精神までもあらわにして、生々しい感情を伝えてくれることで、ルセが見せてくれる世界に惹き込まれ、ただただ感じ入るのみでした。
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今日はお休み。午前は図書館で国試の勉強。午後はヨガ+ピラティスへ。ピラティスは3回目ですが、やっと「ニュートラルポジション」が分かりました。骨盤調整の効果もあるそうで、早速効果が出てきたように思えます(嬉しい)。
夜はピアノレッスンへ、久し振りにバッハをみっちり。
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来年の音楽祭についてサイトをあちらこちらと見ておりましたら、「ヘンデルフェスティバル2011」が目に留まりました。
オペラだけでも《リナルド》《オットーネ》《オルランド》《アグリッピーナ》…と名作が勢揃い。アントーニョ・ロッティ《テオファーネ》なんていうレアものも。
ジェノー&コンチェルト・ケルン、インヴェルニッツィ、アッコルドーネとコンサートも凄い。
これだけのものが聴けるとは、感心してしまいました。

…ちょうどこの時期、バッハ音楽祭も重なるんですよね。
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今日も自宅でのんびり。
普段手を入れられないところまで整理ができて、自己満足。
あとは、友人に頼まれたカルトナージュ作り。
自分のものも含め一気に3ヶ仕上げました。

e0036980_03849.jpg日差しが本当に爽やかなので、BGMはカラッとハイドンを。
後期ピアノ・ソナタ(56,58,59番)をグールド、ショルンスハイムと聴き比べ。
ショルンスハイムはフォルテピアノでのハイドン、耳のあたりがまろやかで、響きが新鮮。楽しくリラックスさせてくれます。


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グールドの56番は「思索するハイドン」といった趣き。
快活に流す楽章でも、レガートではなくスタッカートで進めていくところは、グールドらしく、対位法的な流れを強調しているよう。これではバロック?
ハイドンの快活さはどこへ?でも、聴き入ってしまうんですよね。


ハイドンのピアノ曲は、それこそ遥か昔にソナチネを弾いただけ…。
他に接する機会もなく、名前だけは知っています状態でしたが、オペラは本当に魅力的!
これでグンと身近になりました。
《月の世界》《騎士オルランド》《アルミーダ》と、どれもお気に入り。
でも昨年ライブで聴いたシンフォニーはピンと来ず…。
最近はプティボンのアリア集でオペラ《薬剤師》からブッファ風の可笑しい歌があって、楽しかったな。
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e0036980_23344493.jpgまるで天上から振ってくるような天使の声…。

マリア・クリスティーナ・キールの歌声は、間違いなく、私にとって最も美しい声の一つ。
今月でお別れとなるカザルスホールでの公演、ボッケリーニ《悲しみの聖母(スターバト・マーテル)》での歌唱は、清廉な透明感に溢れ、聖母マリアの悲しみと共感をあますどころなく表現し、こちらを浄化させてくれるほどの神々しさに満ちていました。
素晴らしいの一言。

(ボッケリーニの弦楽五重奏曲については、聴くのが初めて。玄人向きの渋い曲ですね、チェロが表に出てくる部分が多いためか、憂いを帯びた情念を感じます。曲想の複雑さもあり、上手く表現するのが、難しい曲ではないでしょうか)
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今日は映画《カラヴァッジョ~天才画家の光と影》の鑑賞に。
その余韻に浸りながらサヴァール&ル・コンセール・デ・ナシオン、エスペリオンXXI による《カラヴァッジョの涙》を聴いています。

収められている曲は、カラヴァッジョの絵にインスピレーションを得て作られたオリジナル。
でもオリジナルのみではなく、カラヴァッジョと同時代の作曲家ジェスアルド(この方も殺人を犯しました)や、トラバーチ、モンテヴェルディ、ロッシとイタリア初期バロックの編曲もあり、カラヴァッジョの絵と対応し合う、凝った構成です。
カラヴァッジョの7枚の絵『イサクの犠牲』、『聖マタイの殉教』、『ロレートの聖母(巡礼の聖母)』、『キリストの埋葬』、『聖母の死』、『洗礼者の聖ヨハネの斬首』、『ゴリアテの首を持つダヴィデ』にインスピレーションを受けたそうですが、ほとんどが死の場面。
カラヴァッジョの「ラクリメ(涙)」、それは彼の絵そのもの…。

カラヴァッジョへのオマージュといえるこのCD、ジャケットの絵は『ラザロの復活』。
「死」に続く「復活」ということを示しているよう。
カラヴァッジョの絵は時代を超えて生き続けているわけですが…。

映画自体の音楽は《イル・ポスティーノ》のルイス・バカロフ。《イル・ポスティーノ》のメインテーマや映画自体も好きですが、今回はちょっと通俗的な感じ(感傷的すぎる)。
映画の中ではリュート演奏やカストラートも登場し、雰囲気を盛り上げています。
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ここのところ、また慌ただしくなりまして、更新ができず仕舞い…。

でも、「芸術の秋」ということで、今月に入りあちらこちらと出かけています。

①ラグジュアリー:ファッションの欲望 (於東京都現代美術館)
⇒オートクチュールの職人技に目を見張る。シャネルの服がいかに高度なテクニックに裏打ちされたものであるか窺うことができたのは収穫。シャネルの服を実際に見たほうが、映画で見るよりもシャネルの人柄がよく伝わってくる。ポワレの服は映画に出てきたそのままで、思わず笑ってしまった。

②ミンコフスキ &ルーヴル宮音楽隊の2夜(ラモー、モーツァルト、ハイドン)
⇒この古楽オケを聴くのはエクスでの《後宮からの逃走》以来。ラモーのクラヴサン(ピアノ)曲を録音した青柳いづみこ氏は「ピアノで弾くラモーはオペラの情念をまざまざと蘇らせる」と書いたが、ラモーの音楽悲劇はラシーヌなどフランス古典に通じる情念の世界を色濃く感じさせる。優雅で取澄ました仮面の下に、人間が当然のように持っている正負の感情の波が激しく渦巻いている。ラモーによる負の感情表現は凄まじく、やはりオペラ全曲で聴いてこそ圧倒される。
私のラモー体験はクリスティがベースであり、それと比べると、こちらの指揮者は荒っぽさが目に付いて…(CD《ダルタニュス》は愛聴盤だが)。
アンコールのグルックは凄かった!ドビュッシーの言ったとおり、ラモーとグルックの繋がりに納得。

③METライブビューイング《トスカ》
⇒トスカを歌うマッティラは6年前に《サロメ》で聴いているが、その時とはだいぶ印象が違う。アップの映像になると、きつい部分が多々見られるのは致し方ないが、ちょっと気の毒。
ブーイングにあった新演出だが、欧州の前衛さに比べたら大人しい部類のような…。新国立劇場では無理かも?
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式&披露宴ではBGMの選曲に最も神経を使いましたが、実際はそこまでするほどのものではなく…(周りからの反応無し)。クラシック好きゆえ、悲しいかな、BGMはどうしても気になってしまいますが、気になるのは本人だけということがよく分かりました…。

しかし、チャペルで式を挙げるとなると、入退場の音楽は重要。
バッハ好きな私としては、ぜひともここでバッハの曲を演奏して欲しい。
あまり細かく指定してもと思ったので、バッハの曲であれば、どれでも…とお願いしました。
結果、入場時は「主よ人の望みの喜びよ」、退場時は「結婚カンタータ(カンタータ第140番のコラール)」。いずれも挙式の際にはよく聞かれる、オーソドックスな曲です。

パイプオルガンで演奏していただいた、結婚カンタータ(BWV140《目覚めよ、と我らに呼びかける声あり》)からのコラールは有名ですので、誰しも耳にしたことがあるでしょう。
私の最も好きなカンタータでもあり、この曲で式を挙げられたことは、バッハからも祝福を受けているようで、本当に嬉しいことでした。
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