カテゴリ:early music( 75 )

e0036980_2314164.jpgロシアのレーベル「カロ・ミティス」の、オーボエ奏者ウトキン&エルミタージュ室内管弦楽団によるバッハ(モダン楽器)。管弦楽組曲のほか、オーボエ協奏曲BWV1059Rも入っています。モダンによるバッハのオーボエ協奏曲は、ホリガーのものが好きで聴いているのですが、そのシャープで一糸乱れぬ演奏と比べると、何かもの足りないような気が。でも暖かく包み込むような演奏で和みます~、3楽章での装飾が軽やかで素敵。

管弦楽組曲を聴くのは10年ぶりぐらい。学生時代に図書館で借りて聴いた覚えがあるのですが、その時は退屈で聴くのを止めてしまいました。演奏は別として、この組曲という形式、フランス風序曲に始まって、舞曲が続くというのがバッハには、なんとなく窮屈に感じてしまいます(チェンバロのフランス組曲は絶品と思いますが)。バッハなのですが、なんだか借りてきた衣装をまとっているようで、かしこまりすぎている感じ。ブランデンブルク協奏曲や他の協奏曲の方が、バッハらしいイマジネーションに溢れていると思うのですが。
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今日は長崎原爆の日。TVでも特集が組まれており、今でも被爆の後遺症に苦しんでいる方が多くいらっしゃるとのこと、肉体的な傷跡だけなく、精神的な苦痛も癒えない…。まだこの悲劇は終わりを告げていない。観ていて、つらいです。

だからというわけではないのですが、バッハのカンタータを聴いています。
2000年からのガーディナー&モンテヴェルディ合唱団による全曲ツアーのもの。今まで、私はカンタータの世界には足をあまり踏み入れてこなかったのですが、最近はポツポツ聴くようになっています。以前より、これらの曲が近づいてきてくれたようです。

他、磯山雅先生の『カンタータの森を歩む』シリーズに添付されているCDも、お気に入り。最近再開されたHPを見ると、現在3巻目を執筆中とのこと。また、バロック音楽の名曲についての紹介本も予定しているそう、これはすごく楽しみです。
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先月初めに川崎ミューザでベルリン・バロック・ゾリステンの公演を聴きました。オーボエ奏者のマイヤーによる自由闊達な歌いまわしと、演奏されたバッハのオーボエ協奏曲(BWV1060)にすっかり魅せられました。その演奏、バッハの細密画のような世界を見事に表現していて、息も吐かせぬ展開、胸が高鳴りました←なんだか恥ずかしいような言い方になってしまいました…。
モダン楽器によるものでは最高のバロックでしょうか、良かったです(古楽オケとは傾向が違いますが)。
余談ですが、この会場での公演価格は低額に抑えられていました。こうした良質の公演がS席でも4千円を切る値段で楽しめるのはありがたいことです(それでも高いという方がいるかもしれませんが)。

なので、最近はバッハ&他のバロック作曲家によるオーボエ協奏曲をあれこれと聴いて喜んでいます。モダンでは、ホリガーやマイヤーのもの。古楽器ではコレギウム・アウレウム(レトロですね)によるバッハを友人にお借りしました。
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e0036980_014650.jpg今日は一日自宅でのんびり。DVDを見たり、久し振りに長時間日本刺繍に向かったりと好きなことをしていました(いつも好きなことしかしていないような…、これではいかん…)。
いつも刺繍をしながら音楽を聴いているのですが、ここ最近の傾向で、バロック系がやはり気分的にぴったりします。
バッハもいいのですが、密度の濃さが重く感じられる時があるので、今日はA・マルチェッロのオーボエ協奏曲集を聴いていました。ヴェニス・バロック・オーケストラによるものです。これは明るくておおらかな雰囲気、気分も柔らかくなり落ち着きます。
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今月初めにブランデンブルク協奏曲2、3番に振り付けられたダンス作品を見たのですが(マギー・マラン振付、リヨンオペラ座バレエ団)、これがなんともユーモラス&愛らしいもので印象に残っていました。太っちょの着ぐるみを着たダンサーが繰り広げる、楽しいダンス!バッハの音楽をこうした形で捉えるなんて、考えもつきません…。でも違和感なく、音楽とぴったり合っていたのです。これからはブランデンブルクを聴くと、この着ぐるみダンスを思い出すこと必至です。おかしい…。ちなみに使用していたのはピノック指揮のもの。

すぐ影響されるタチなので、ではでは私も…と、仕事でダンス音楽(療法的活動)として使用してみました。ちょっと心配でしたが、なかなかの好評で、皆、音楽に合わせて動きを楽しんでくれました。改めてバッハに感謝。テンポに合わせて動くと、結構早いペースとなり汗をかきそうに。同僚は「宮廷にいるみたい~」と言っておりました。
まぁ、たまにはいいかも…。いつもは宇多田ヒカルやSMAPの音楽。
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昨日は待ちに待った(←ホント、来日が延期になっていましたから)「バヤゼット」。久々に時が経つのを忘れて聴き入りました…。
これから仕事なのですが、まだ余韻から抜け切れずボーッと夢うつつ状態です。またこうした公演を聴きたいと切に願っていますが、これが日常化したら大変かも…(現実社会に戻ってこれないですね)。
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e0036980_22573256.gifこれって本当に宗教曲なんでしょうか?とても教会向けとは思えない華麗で技巧的な曲ばかりです。オペラや器楽曲から受ける印象とほとんど変わりません。この華やかさはヘンデル以上、当然バッハとは完全に方向性が違います。以前に聴いたフィオッコ(J.H.Fiocco1703~1741イタリア系)の宗教曲もこんな感じで、びっくりしたのを思い出しました。こうした作りがポピュラーだったのかもしれません。

ソリストはチョーフィ、オケと丁々発止のやり取りで盛り上げています。しかし、これを歌いこなすのは大変でしょうね。聴くほうも付いて行くのが大変(^-^;)
さて、いよいよビオンディ率いるエウローパ・ガランテによるヴィヴァルディのオペラ「バヤゼット」、実演も間近。私にとって今年の目玉です(これが終わったらもう楽しみが…、いや、レザール・フロリサンによるラモーがありました。日本で見れるとは感激で涙です)。
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e0036980_23164896.jpgDVDで観ている最中ですが、とても楽しめる舞台です(2004年上演)。日本語字幕が無いので、訳本と首っ引き…。今まではリュリの音楽とモリエールの脚本が、切り離された状態でしか接することができなかったと思います。やはり舞台で上演されて始めて、真価を捉えることができるのではないでしょうか。

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この上演は時代考証に則っている印象で、俳優もいわゆるバロック・ジェスチャーで演じています(これがそうなんだ~と納得)。決まった形があって、歌舞伎を思いおこさせます(顔も白塗りで隈取りしている感じ)。内容はコメディで、貴族に憧れる町人を取り巻く家族や貴族の人間模様ををおもしろおかしく描いており、今にも通じる笑いのセンスに大うけです。音楽にのってバレエもたっぷり。
ルイ14世のお気に入りだったということを考えると、ちょっと複雑な気分。どんな感想を持っていたのでしょうか。
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ヘンデルといえば、あの「ハ~レルヤ!」コーラス入りのオラトリオ「メサイヤ」が何といっても有名。それ以外にもオラトリオは多いですが、私は初期の「復活」しかまともに聴いたことがありません。この「サウル」は先日鑑賞した「セルセ」のすぐ後の作品で、53歳の時に初演されています。若いときの作品と比べると、やはり円熟の感。

オラトリオということで、オペラとは音楽的な構成に違いが見られますが、描こうとしているものは共通しています、どちらも人間ドラマです。音楽的には、オペラではあまり見られなかった合唱を多く用いたり、楽器も多彩になっているので、全体的にはより大規模な印象を受けます。ヘンデルは聖書の世界を表現するため、聖書時代の音楽を模そうと、かなりの手間をかけて珍しい楽器をそろえたようです。それは作品を聴くと出てきます♪(今で言うカリヨンやトロンボーン)

オペラのようにセットや演技はありませんが、そうしたものを必要としない立派な作品だと思いました。音楽を聴いていると、聖書上の人間が生き生きと動き回る風景が自然と浮かんでくるのです。これはまさに音楽の素晴らしさの証明です。

e0036980_21414089.jpg←ヤーコプス指揮コンチェルト・ケルンの演奏。起伏に富んだ演奏で、ドラマを感じます。
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→マクリーシュ指揮ガブリエリ・コンソート・プレイヤーズの演奏。端整で、耳に心地よいです。
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e0036980_13152244.jpgちょっと疲れていたり、安らぎを得たい時によく取り出すのがこの曲です。その美しさはよく知られているので、改めて言うまでもありませんが、私も初めて聴いたときは「美しすぎる!!」と感動したものでした。バッハ編曲のものも、聴いてみたいものです…。特に9曲目の「Sancta Mater(聖なるみ母よ)」を繰り返して聴くことが多いです。天上の美しさとはこのことかしらと思ったり…。

←友人からいただいた、ソリストがデヴィーアのもの。もう一つにアレッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノのものがありますが、こちらはまた斬新な解釈で、新鮮です。
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