カテゴリ:opera( 50 )

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昨日の朝日夕刊で、パリ・オペラ座の新作オペラについての記事が載っており、来シーズンは和泉式部日記を原作としたオペラが、イタリアの作曲家シャリーノによってプレミエとのこと。驚き。シュヴェツィンゲン・フェスとの共同制作、知りませんでした。どんな上演になるのでしょうか。和泉式部は、情熱&官能的な和歌を書いた人というイメージ、「黒髪の 乱れも知らず …」の有名な句しか知りませんが。シャリーノは2002年のポリーニ・プロジェクトで聴いた覚えが…、と思っていたら、同じイタリアのマンゾーニと勘違い(お能をモチーフとしたマドリガーレでした、内容は全然覚えていない…)。

上の映像、綺麗だったので。ノイマイヤー振付のバレエ「椿姫」。小デュマの小説から構想した作品とのことで、これはヴィオレッタ(マルグリッド)でしょうか。ビジュアル的には素晴らしい!ショパンの調べにのせて踊られるよう。この映像のバックにバラードが流れていました。
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友人が昔に求めたオペラのLD、もうプレイヤーも無いし聴くこともないからといくつか譲っていただきました。ルネ・コロ&ドミンゴのファンの方なので、どれもこのお2人がキャストのものばかり。
それにしてもLD、今となってはもう歴史を感じますね…。私もオペラのものはかなり在庫がありますが、どうしようかと思ってしまいます。LDの中には希少価値のものもあるでしょうが…。

e0036980_23535318.jpg←頂いたワーグナーのリング、サヴァリッシュ指揮バイエルン歌劇場、レーンホフ演出。この上演にも歴史を感じますね(^-^;)。特に演出はトーキョー・リングやシュトゥットガルトなど最近のものとは比べられません。ワーグナー演出の歴史を知るにはいいのかも?
来月のメトロポリタン・オペラでのシェンク演出のようなオーソドックス路線が、かえって普遍性があるのかもしれませんね。そういえば、このメトでの上演LD、まだ家のどこかにあります…。

もう1つのLD、ドミンゴのセビリア紹介で有名なものですが、初めて見ました。若いですね、在りし日の名演出家ポネルやレヴァインもちょこっと出ていて、ドミンゴと掛け合いがあり、楽しい内容でした。
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e0036980_21203831.jpg今日は久し振りに新国立オペラ劇場へ。日本のオペラですが、私には日本語の美感があまり感じられず、ストーリ自体も斬新さに欠けるような。うーん。しかし、琵琶を中心に据えた曲は見事ですっかり気に入りました。その部分では観客も大喝采。
演出は写実的でオーソドックスな印象、可もなく不可もなくといった感じ(音楽を妨げてはいない)。セットや衣装で貧相な感じがしないところは、やはりこの劇場だからですね。しかし日本と唐の描き方にハッとさせるようなものがなく、視覚的にはあまりピンときませんでした。
私としては、せっかく日本語でのオペラなのだから台詞・視覚・音楽と、もっと日本の美(または情感)を感じたかったところです。
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厳しい寒さが続いています。冷え込みがこうキツイと、温泉にでもつかりたい気分です。巷ではさらに冷え込んでしまうような話題ばかりですし、気分も滅入りがち…。
ストレス解消には「笑い」が一番とのこと(職場の研修にて)。そうそう、今日は笑える楽しい音楽を聴きたい~。そんな時こそロッシーニ。

e0036980_21304583.jpgと、いう訳で「オリー伯爵」を取り出しました→
現在人気ダントツのテノール、フローレスがタイトルロール。大人のためのお洒落なラヴ・コメディといった感じで、洗練されウィットに富んだ上質の作品。聴いているだけで楽しいです。
パリの聴衆向けに作られたもので、フランス語の響きも心地いいです。新聞のCD紹介欄では「シャンデリアにきらめくシャンパンの泡のよう」と評してしましたが、ほんとぴったり。
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e0036980_2315158.jpg降り積もる雪に悪戦苦闘の一日でしたが(仕事でしたので)、帰宅してやっと一息…。今年は記録的な大雪で、各地方で大変なことになっていますが、東京では雪は珍しいもの。一面真っ白の光景は幻想的で、非日常の雰囲気。
←作った雪だるま

今日、新国立劇場の情報誌が届きました。来シーズンのラインナップが発表になっています。演目としてはオーソドックスなものが並び、ハッと目を惹く新奇なものはありません。ドイツ&イタリアオペラの王道という感じ。なので、オペラに馴染みの少ない方でも楽しんで観れるのではないでしょうか。ただ、プッチーニ「西部の娘」はなかなか上演されない作品なので、これは楽しみです。

個人的な感想ですが、今まで年一本のペースで上演されていた日本のオペラは無くなってしまったのですね(欠かさず観ていたわけではありませんが)。以前観た、泉鏡花原作の「天守物語」は日本チックでとても良かったのですが。小劇場でのオペラ公演も無さそうです。以前はずいぶん頻繁に公演があり、オルフ「賢い女」やブリテン「ねじの回転」など、上演機会の少ない作品がこじんまりと観れました。こうした規模での公演は難しくなったのでしょうか。
近・現代&バロック期のオペラ上演はやはり難しいのでしょうね(;-;)。←これも個人的な好み…。
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e0036980_2103287.jpg20世紀最高峰のソプラノの一人、ニルソンが先週87歳でお亡くなりになりましたが、追悼文が今日の朝日夕刊記事にありました。ニルソンといえばドラマチック・ソプラノ、ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」イゾルデ姫やプッチーニ「トゥーランドット」など、強靭な声の姫君を圧倒的威力で聴かせてくれていました。
私が大好きなオペラの一つがプッチーニ「トゥーランドット」。今まで舞台やDVD、CDでいろいろな姫君を聴いてきましたが、ニルソンの姫君は何と言っても高音のパワーが凄まじく、クリスタルな雰囲気、まさに「氷の姫君」です。私にとっても決定版です。

歌声は名盤として永遠に残ることでしょう。ご冥福を心よりお祈りいたします。
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昨日鑑賞しました。オペラは「総合芸術」と言われるように、オーケストラや歌手、舞台演出(美術)、バレエなど様々な要素が密接に絡み合って創られるもの。そのどれもがパーフェクトな公演はそれこそ奇蹟(これを求めて毎度懲りずに劇場へ向かうわけですが)。今回は舞台演出が印象的で、もっとも重要な柱となる音楽は後退していました。音楽によってドラマが展開するのではなく、視覚によるドラマ。音楽的にはイマイチ、でも視覚的には満足。演出のフィリップ・アルローはさすが舞台美術(照明)の出身、劇場装置や照明、映像などをフル活用して、動きのある舞台を展開し見応えがありました。プロの職人仕事という感じ。
ただフランス革命を背景としたシリアスな内容に、白を中心としたファンタジックな衣装や雰囲気は浮いてしまっている気がしました。このオペラから、現代に通じる普遍的なものを抽出しようとする意気込みは感じられましたが。終幕、シェニエとマッダレーナが二人で死への旅立ちを歌う場面は抽象的なセットで、観念の世界に突入。まるで「トリスタンとイゾルデ」みたいでした…。幕切れも印象的で余韻を残すものでした。現代的な「アンドレア・シェニエ」。
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e0036980_9445331.jpg名前の通り、イタリア・オペラについて論じたもの(今年出版)。著者はパリ・ソルボンヌ校教授を務める、フランスにおけるヴェルディ研究の第一人者。イタリア文化を専門となさっているようで、音楽学以外の分野からのアプローチとなっています。作曲家ごとに作品のストーリー概略をズラズラ並べるような、よくありがちなガイド本ではなく、現代に至るまでのイタリア・オペラの伝統と、オペラ史の概略について述べています。オペラにある程度接したことがあり、関心を持たれている方でしたら、楽しめる内容ではないかと思います。
イタリア・オペラの伝統については、制作システム&美学の変遷に視点を置いて論じたもので、どのような歴史背景のもとに発達してきたのかが掴めます。私にとって興味深かかったのは、オペラ史の概略を述べている箇所。この著者の研究における観点ー「音楽的作劇法」ー(作曲家とテクストの関係。ひとりの作曲家によって、テクストがどのように解釈されたのか)で論じています。
私にとっては、お気に入りのカヴァッリについての記述が嬉しかった…。「バロック時代には、台本作家が作曲家よりもずっと優位に立っていた」「カヴァッリのオペラでは、アリアがよりはっきりと独立したものになっているが、レチタール・カンタンド(朗誦)と歌唱との間で見事にバランスが保たれていることがわかる。音楽は複雑さのない、直截な魅力を示しているが、それはカヴァッリの特徴でもある…」、等々書いていたらキリがありません。
他にもスカルラッティやヘンデル、台本作者のメタスタジオ、ゴルドーニ等、豊かなバロック・オペラの世界について充分触れられており嬉しい♪
コンパクトな文庫版ですが、深い内容。でも分かりやすい論述で決して難しいものではありません。
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昨日は上野の東京文化会館にてチレア作曲のオペラを鑑賞。
主役2人の降板によりキャストが変更になったのが残念でしたが、それなりに楽しめた公演でした。演出はオーソドックスなもので、18cのフランス社交界が渋い色調で描かれ(実話を基にした話のため、時代背景から人物まで設定がはっきりしています。このようなオペラではこうした演出がまっとうなものでしょう)、華やかさには少々欠けるものの雰囲気は充分。自分もその時代にタイムスリップしたような優雅な気分が味わえました。
久し振りのイタリア・オペラ、これもやはりプリマドンナ・オペラで、主役のアドリアーナいかんで作品の成否が決まってしまいます。オケや脇役がイマイチでもヒロインが良ければそれを補って余りあるものになるのでしょうが、今回はまあまあといったところでした。
私は、この作品自体にはあまり惹きこまれないのですが(音楽がそんなに好みではない)、実話の方に興味が惹かれ、いろいろと本(コメディー・フランセーズの女優についてや、ラシーヌの戯曲「バジャゼ」など。「アンドロマック」が一番好き)を読みました。そうした意味での収穫は大きかったです。
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来月に藤原歌劇団の公演「アドリアーナ・ルクヴルール」を観に行きます。久し振りのイタリア・オペラで楽しみ。このオペラはルイ14世時代にコメディ・フランセーズに実在した女優ルクヴルールをヒロインに置いた、パリ社交界が舞台の華やかな作品です。
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テバルディがルクヴルールを歌ったCD(61年)を友人から借りて聴いてます。本は『フランス悲劇女優の誕生』からルクヴルールの肖像、ラシーヌ『バジャゼ』はオペラの中で演じられています。ラシーヌ『フェードル』の台詞をオペラの中でヒロインが朗誦する場面もあり、ラシーヌ好きな私にとっては楽しさ倍増です。
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