カテゴリ:opera( 53 )

昨日はそんな1日でした。これから仕事なので、感想はあれこれと書けないのだけど…。

来月10日までのベルギー王立美術館展、フランドル・バロックの作品からクノップフらの象徴派、そしてマグリッドなどのシュルレアリスム作品まで、ほぼ400年の歴史が展望できるものでした。有名どころの画家も多く、ベルギーの歴史の重みも感じることができる、見ごたえ十分のもの。展示の解説や音声ガイドもこれまでになく充実したものとなっており、驚きました。特に音声ガイド、画像も観れる!すごい進化。
おまけで嬉しかったのは、音声ガイドのBGMが、ガブリエリ、J.S.バッハ、テレマンらバロックづくし。バロック音楽やオペラに造詣の深い朝岡聡さんの選曲によるもので、作曲家、演奏家、CDタイトル&レーベルまで詳細に案内がありました。ガブリエリのカンツォーナ、いいですね。初期バロックも聴いてみようかな(^0^)♪

そして時間ギリギリで《レ・パラダン》へ。
私にとっては今年のオペラ鑑賞、最大のハイライト。海外まで行かず日本で観れる、これが一番嬉しい。でも日本で馴染みがあるとはとても言えないラモーのオペラ。ちょっと不安も抱えつつの鑑賞でした。

私にとってはそれなりにもう身に馴染んでいるラモーの曲、でも斬新な転調部分(アンセルムが登場するシーンや、復讐の神のシーン)にはハッとさせられ、多彩なオーケストレーション(楽器の多彩さは目を見張るばかり)に、改めてアバンギャルドさを感じ…。そしてダンサブル、ラモーの魅力が詰まっていました。でも、これだけがラモーの魅力の全てでは無いけど…。

あと1日観ます。この時はクリスティのすぐそばの席。
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気がついてみると、この公演自体の感想が抜けておりました…。
このオペラ、実のタイトルは《イダマンテ》ではと思えるほど、藤村さんの存在が際立っておりました(やはりというべきか…)。数年前の《カルメン》では、クールで知的なカルメン像を作り上げており、それが、あるべき姿のカルメンであるかどうかは別として、この方の個性が打ち出されており、興味深かったです。世界の檜舞台でも遜色なく主役級を担うことのできるメゾでいらっしゃるので、いつもスズキやブランゲーネ、フリッカではと思いますし、また日本でいろいろなものを歌っていただきたいです。

タイトルロールの方ですが、ちょっとパワー不足。このオペラの要なのですが、今回は完全に息子に持っていかれてしまいました。特に2幕の大アリア「嵐の海からは逃れたものの」は、切迫した心理状態が、モーツァルトらしいパッセージで展開されていく見事な曲で、ドラマの進行上でも重要な部分だと思うのですが、それが伝わってこないのは残念でした。
このオペラ、本当に音楽そのものによって心理的ドラマが展開していくので、演奏がそれをきっちり伝えてくれないと、なかなか見る側に伝わっていかないのではと思います。

そうした意味で、今回の演出は音楽を妨げず、こちらを混乱させないものでした。だからといってそうしたものがベストかなのかと言えば、そうでもないとは思いますが…。
ちょうどノイエンフェルスの演出したこのオペラ、初演は03年ですが、上演の是非について日本の新聞でも大きく取り上げられています。この方のモーツァルト《後宮からの逃走》、観ましたが、ここまでくると私にはもう着いていけません、ごめんなさい。なので、あまり見たいとは思わないのですが、どうなのでしょう。
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今日は仕事明けから、そのまま徹夜状態でマチネ公演に(14時開演)。この日しか都合がつかなかったので強行軍、このツケが明日以降に来そうです。体調管理に気をつけねば…。

この作品を始めて聴いたのは、4年前の東京フィルによるオペラコンチェルタンテ公演。その日は体調が絶不調で、公演には行ったものの音楽を聴くどころではなく…。あれからもうそんな月日が経ったとは(唖然)。

24歳のモーツァルトによる渾身の作、10代の時のセリア(ルーチョ・シッラやミトリダーテ)に比べると、当然のことながら音楽の充実さが格段に増しており、若さの勢いもあって上り調子が感じられる、素晴らしい作品だと思います。オペラ・セリアというと、アンシャン・レジームのイメージが強いですが、もうこの頃になると(フランス革命まであとわずか)、伝統的なセリアの形を取りながらも、登場人物の性格付けや振る舞いが、それまでのものと比べ近代的な印象が。
特にタイトルロールのイドメネオ。神にひれ伏すのではなく、「それは神の誤りである」と敢然と挑むところなど、時代の新しさを感じます。

フランスのトラジェディ・リリック(カンプラ作曲)がベースになっているので、フランスの古典悲劇に近いのが嬉しい。エレットラの方が、存在感強く、訴えかけてきます。ラシーヌの「アンドロマック」のエルミオーヌ、「イフィジェニー」のエリフィール、そしてラモーのオペラにも登場するいわゆる悪役のヒロイン、どうしてこちらの方が、いつも圧倒的な存在感を持って迫ってくるのでしょう。
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昨日の朝日夕刊で、パリ・オペラ座の新作オペラについての記事が載っており、来シーズンは和泉式部日記を原作としたオペラが、イタリアの作曲家シャリーノによってプレミエとのこと。驚き。シュヴェツィンゲン・フェスとの共同制作、知りませんでした。どんな上演になるのでしょうか。和泉式部は、情熱&官能的な和歌を書いた人というイメージ、「黒髪の 乱れも知らず …」の有名な句しか知りませんが。シャリーノは2002年のポリーニ・プロジェクトで聴いた覚えが…、と思っていたら、同じイタリアのマンゾーニと勘違い(お能をモチーフとしたマドリガーレでした、内容は全然覚えていない…)。

上の映像、綺麗だったので。ノイマイヤー振付のバレエ「椿姫」。小デュマの小説から構想した作品とのことで、これはヴィオレッタ(マルグリッド)でしょうか。ビジュアル的には素晴らしい!ショパンの調べにのせて踊られるよう。この映像のバックにバラードが流れていました。
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友人が昔に求めたオペラのLD、もうプレイヤーも無いし聴くこともないからといくつか譲っていただきました。ルネ・コロ&ドミンゴのファンの方なので、どれもこのお2人がキャストのものばかり。
それにしてもLD、今となってはもう歴史を感じますね…。私もオペラのものはかなり在庫がありますが、どうしようかと思ってしまいます。LDの中には希少価値のものもあるでしょうが…。

e0036980_23535318.jpg←頂いたワーグナーのリング、サヴァリッシュ指揮バイエルン歌劇場、レーンホフ演出。この上演にも歴史を感じますね(^-^;)。特に演出はトーキョー・リングやシュトゥットガルトなど最近のものとは比べられません。ワーグナー演出の歴史を知るにはいいのかも?
来月のメトロポリタン・オペラでのシェンク演出のようなオーソドックス路線が、かえって普遍性があるのかもしれませんね。そういえば、このメトでの上演LD、まだ家のどこかにあります…。

もう1つのLD、ドミンゴのセビリア紹介で有名なものですが、初めて見ました。若いですね、在りし日の名演出家ポネルやレヴァインもちょこっと出ていて、ドミンゴと掛け合いがあり、楽しい内容でした。
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e0036980_21203831.jpg今日は久し振りに新国立オペラ劇場へ。日本のオペラですが、私には日本語の美感があまり感じられず、ストーリ自体も斬新さに欠けるような。うーん。しかし、琵琶を中心に据えた曲は見事ですっかり気に入りました。その部分では観客も大喝采。
演出は写実的でオーソドックスな印象、可もなく不可もなくといった感じ(音楽を妨げてはいない)。セットや衣装で貧相な感じがしないところは、やはりこの劇場だからですね。しかし日本と唐の描き方にハッとさせるようなものがなく、視覚的にはあまりピンときませんでした。
私としては、せっかく日本語でのオペラなのだから台詞・視覚・音楽と、もっと日本の美(または情感)を感じたかったところです。
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厳しい寒さが続いています。冷え込みがこうキツイと、温泉にでもつかりたい気分です。巷ではさらに冷え込んでしまうような話題ばかりですし、気分も滅入りがち…。
ストレス解消には「笑い」が一番とのこと(職場の研修にて)。そうそう、今日は笑える楽しい音楽を聴きたい~。そんな時こそロッシーニ。

e0036980_21304583.jpgと、いう訳で「オリー伯爵」を取り出しました→
現在人気ダントツのテノール、フローレスがタイトルロール。大人のためのお洒落なラヴ・コメディといった感じで、洗練されウィットに富んだ上質の作品。聴いているだけで楽しいです。
パリの聴衆向けに作られたもので、フランス語の響きも心地いいです。新聞のCD紹介欄では「シャンデリアにきらめくシャンパンの泡のよう」と評してしましたが、ほんとぴったり。
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e0036980_2315158.jpg降り積もる雪に悪戦苦闘の一日でしたが(仕事でしたので)、帰宅してやっと一息…。今年は記録的な大雪で、各地方で大変なことになっていますが、東京では雪は珍しいもの。一面真っ白の光景は幻想的で、非日常の雰囲気。
←作った雪だるま

今日、新国立劇場の情報誌が届きました。来シーズンのラインナップが発表になっています。演目としてはオーソドックスなものが並び、ハッと目を惹く新奇なものはありません。ドイツ&イタリアオペラの王道という感じ。なので、オペラに馴染みの少ない方でも楽しんで観れるのではないでしょうか。ただ、プッチーニ「西部の娘」はなかなか上演されない作品なので、これは楽しみです。

個人的な感想ですが、今まで年一本のペースで上演されていた日本のオペラは無くなってしまったのですね(欠かさず観ていたわけではありませんが)。以前観た、泉鏡花原作の「天守物語」は日本チックでとても良かったのですが。小劇場でのオペラ公演も無さそうです。以前はずいぶん頻繁に公演があり、オルフ「賢い女」やブリテン「ねじの回転」など、上演機会の少ない作品がこじんまりと観れました。こうした規模での公演は難しくなったのでしょうか。
近・現代&バロック期のオペラ上演はやはり難しいのでしょうね(;-;)。←これも個人的な好み…。
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e0036980_2103287.jpg20世紀最高峰のソプラノの一人、ニルソンが先週87歳でお亡くなりになりましたが、追悼文が今日の朝日夕刊記事にありました。ニルソンといえばドラマチック・ソプラノ、ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」イゾルデ姫やプッチーニ「トゥーランドット」など、強靭な声の姫君を圧倒的威力で聴かせてくれていました。
私が大好きなオペラの一つがプッチーニ「トゥーランドット」。今まで舞台やDVD、CDでいろいろな姫君を聴いてきましたが、ニルソンの姫君は何と言っても高音のパワーが凄まじく、クリスタルな雰囲気、まさに「氷の姫君」です。私にとっても決定版です。

歌声は名盤として永遠に残ることでしょう。ご冥福を心よりお祈りいたします。
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昨日鑑賞しました。オペラは「総合芸術」と言われるように、オーケストラや歌手、舞台演出(美術)、バレエなど様々な要素が密接に絡み合って創られるもの。そのどれもがパーフェクトな公演はそれこそ奇蹟(これを求めて毎度懲りずに劇場へ向かうわけですが)。今回は舞台演出が印象的で、もっとも重要な柱となる音楽は後退していました。音楽によってドラマが展開するのではなく、視覚によるドラマ。音楽的にはイマイチ、でも視覚的には満足。演出のフィリップ・アルローはさすが舞台美術(照明)の出身、劇場装置や照明、映像などをフル活用して、動きのある舞台を展開し見応えがありました。プロの職人仕事という感じ。
ただフランス革命を背景としたシリアスな内容に、白を中心としたファンタジックな衣装や雰囲気は浮いてしまっている気がしました。このオペラから、現代に通じる普遍的なものを抽出しようとする意気込みは感じられましたが。終幕、シェニエとマッダレーナが二人で死への旅立ちを歌う場面は抽象的なセットで、観念の世界に突入。まるで「トリスタンとイゾルデ」みたいでした…。幕切れも印象的で余韻を残すものでした。現代的な「アンドレア・シェニエ」。
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