e0036980_20443518.jpg前日のカルミニョーラ&VBOの余韻が冷めやらずでしたが、近郊の和光市民文化センターでの落語名人会に出かけました。これは落語好きの同僚に誘われたもの、私はライブでは初めてです。出演は桂文珍に春風亭小朝、三笑亭夢之助と知名度の高い豪華メンバー。
会場の大ホールは大入り満員でこれにはビックリ。
トップバッターは夢之助、次の小朝は風刺と毒の効いたピリッとしたもので、私はこれが一番おもしろかった!文珍も飄々とした味わいで個性的ですね、ベテラン勢はさすが話しっぷりがこなれていて上手い…、充分笑わせてもらいました。
休憩を挟んだ後は、林家正蔵の襲名披露で、出演のメンバーがそれぞれ口上を述べました。「頑張れ~」と皆暖かい拍手。そして真打ちの林家正蔵が登場、身の回りの笑える小話から始まって、古典落語(?と言うのでしょうか)に移行。ホロッとさせられる人情話でした。一生懸命さは伝わりましたが、ベテランが醸し出しているような余裕というか懐の深さを感じるにはまだまだなのでしょうね。
初めての落語、楽しかった♪今度はもっと小さい寄席で楽しみたいです、紬(着物)の普段着で行ってもいいかな。
[PR]
e0036980_932576.jpg昨日は後楽園にて仕事の研修後、三鷹市風のホールへ向かいました。バロック・ヴァイオリニストのカルミニョーラ&ヴェニス・バロック・オーケストラ(イタリアの古楽器オケ)によるオール・ヴェネツィアン・プログラムを鑑賞。ヴェネツィアで生を受け、同時代を生きた作曲家の作品が並びます。
前半はオケのみでガルッピ、アルビノーニ、マルチェッロのコンチェルト。後半からカルミニョーラが加わり、ヴィヴァルディのコンチェルトが続きました。ここからが圧倒的!カルミニョーラの素晴らしいこと、それに合いの手を入れるオケの反応も申し分なく、ライブならではのスリリングな演奏に驚愕。このライブ感はCDではどうしても伝わりません(もちろんCDも素晴らしいですが。最近ドイツ・グラモフォンに移籍)。観客は大熱狂、拍手は鳴り止まずスタンディング・オペーションで、アンコールが5曲続きました。

ヴィヴァルディの「四季」、今回の演奏を聴いてやはり名曲中の名曲だと再認識。同時代の他のコンチェルトと聴き比べると、ヴィヴァルディの感覚が当時はいかに斬新なものであったかが分かります。この「四季」は「和声と創意への試み」という主題が付いています。古楽器で聴いているせいもあるでしょう、和声やメロディがまるで現代音楽のように聴こえてくるのです。この名曲、これまでのようなノスタルジーを誘うBGM的な扱われ方ではあまりにも不憫です。

終演後はカルミニョーラにサイン&イタリア式ご挨拶(両頬にキス♪香水を付けていらっしゃるようでいい香り、イタリアダンディ)をしてもらい、ご満悦のまるでした。
[PR]
e0036980_9445331.jpg名前の通り、イタリア・オペラについて論じたもの(今年出版)。著者はパリ・ソルボンヌ校教授を務める、フランスにおけるヴェルディ研究の第一人者。イタリア文化を専門となさっているようで、音楽学以外の分野からのアプローチとなっています。作曲家ごとに作品のストーリー概略をズラズラ並べるような、よくありがちなガイド本ではなく、現代に至るまでのイタリア・オペラの伝統と、オペラ史の概略について述べています。オペラにある程度接したことがあり、関心を持たれている方でしたら、楽しめる内容ではないかと思います。
イタリア・オペラの伝統については、制作システム&美学の変遷に視点を置いて論じたもので、どのような歴史背景のもとに発達してきたのかが掴めます。私にとって興味深かかったのは、オペラ史の概略を述べている箇所。この著者の研究における観点ー「音楽的作劇法」ー(作曲家とテクストの関係。ひとりの作曲家によって、テクストがどのように解釈されたのか)で論じています。
私にとっては、お気に入りのカヴァッリについての記述が嬉しかった…。「バロック時代には、台本作家が作曲家よりもずっと優位に立っていた」「カヴァッリのオペラでは、アリアがよりはっきりと独立したものになっているが、レチタール・カンタンド(朗誦)と歌唱との間で見事にバランスが保たれていることがわかる。音楽は複雑さのない、直截な魅力を示しているが、それはカヴァッリの特徴でもある…」、等々書いていたらキリがありません。
他にもスカルラッティやヘンデル、台本作者のメタスタジオ、ゴルドーニ等、豊かなバロック・オペラの世界について充分触れられており嬉しい♪
コンパクトな文庫版ですが、深い内容。でも分かりやすい論述で決して難しいものではありません。
[PR]
e0036980_1704633.jpg
昨日はヴィヴァルディのオペラを東京オペラシティ・タケミツメモリアルホールで鑑賞。本格的なバロック・オペラの公演自体が少ないこの日本で、演奏会形式とはいえ接することができたことは、意義深いものではなかったかと感じています。ソリストの個性的な声が生み出す豊かなメロディ(中ではコントラルトのバッソが魅力的な低音を聴かせてくれました)に、イタリアの古楽器オケ、ヴェニス・バロック・オーケストラが伸びやかに絡まり華やぎを添えるといった感じでしょうか。こちら側はその音楽にすっかり身をゆだねて(←これが大事)至福の時を過ごしました。これぞバロック・オペラの楽しみ♪まるで日本ではないような錯覚に陥り、数年前に訪れた優美なパリの劇場が脳裏に蘇りました。
細かいところではいろいろと物足りない点があるのでしょうが、オペラを聴く幸せを久し振りに味合わせてくれた公演、他に何も言う事はありません…。今後も上質のバロック・オペラ公演が増えることを望むばかりです。
[PR]
e0036980_22444149.jpg数日前にバロックの鍵盤作品集でドメニコ・ツィポリという作曲家を初めて知りました(カテゴリ・ピアノ)。
そして今日、友人から頂いたCD「ボリビアのバロック」を取り出したら、なんとドメニコ・ツィポリが入っているではありませんか!あまりにもタイミングが良すぎてビックリ。今年発売されたもので、近年、南米ボリビアで新たに見つかった楽譜を録音したもののよう。

e0036980_2247435.jpg製作の過程を映したDVDもついており、録音が行なわれたボリビアのコンセプシオン教会を見ることができます。この教会、ウルトラバロックと呼ばれるスペインの建築家チュリゲラの影響(「チュリゲレスコ」⇒チュリゲラ風)が見てとれておもしろいです。この様式はスペインの影響が深い中南米地域においても広まったそうで、よじれた柱や巻きつくような植物模様が特徴。
[PR]
e0036980_19274468.jpgヴェネツィアと聞くと、ヴィヴァルディより一世代前に活躍したカヴァッリが浮かびます。モンテヴェルディの弟子で、ヴェネツィア派の大家。聴衆向けのオペラ劇場が次々と建てられ、軒を競った時代に人気を博し、作品をいくつも残しています。初期バロックのイタリア・オペラは演劇的要素が強い(ヘンデルのオペラに見られるようなはっきりした音楽様式はまだ成立していません)ので、台詞はかなり多く、ストーリーも込み入っています。

昨年、このカヴァッリのオペラ「エリオガバロ」をインスブルックで聴くことになり、そのためにCDをいくつか聴きました。大変伸びやかで優美な旋律、すっかりお気に入りとなりました。台詞と旋律がぴったり合っていて、歌による感情表現が自然に流れていく感じ。恋心の表現には胸がキューン 。こうした思いは今も昔も変わりませんね。

オペラ「セルセ」のアデランタのアリアが好きなのですが、ロマンティックすぎて少々恥ずかしい…。
voi mi dite ch'io non I'ami,ma non dite se potro!
あなたは彼を愛さないようにというけれど、どうすればいいのか言ってちょうだい!
Troppo belle son le stelle ch'al suo volto il ciel dono.  
美しすぎるのよ あの瞳は、天が授けたあの瞳は。
Troppo stretti quei legami ond' Amor m'incateno… 
その絆は強すぎるわ、愛の神が私を繋いだ絆は…。

[PR]
今月はヴィヴァルディの公演が続く予定で、バロック好きな私にとっては嬉しい月です。しばらくはどっぷりヴィヴァルディの世界に浸ることにして、CDでも聴いています。ヴェネツィアで活躍し、赤毛の司祭と呼ばれた作曲家(その生涯については謎が多いそうですが。なにせ昔のことですものね)。その音楽が流れていた、遥か300年前の華麗な水上都市「アドリア海の女王」ヴェネツィアに思いを馳せて…。e0036980_10154455.gife0036980_10165582.jpg











            



バロック・オペラで活躍、C・Tのジャルスキー「カンタータ集」と、
カルミニョーラ&ヴェニス・バロック・オーケストラ「後期ヴァイオリンコンチェルト集」
[PR]
e0036980_2072476.jpg9月に入り、いよいよオペラシーズンの始まり!我が日本の新国立劇場はワーグナー「マイスタージンガー」で開幕。開幕に相応しい演目で、楽しみにしている方も多いのではないでしょうか(私は観に行けないのですが)。

海外のサイトを観ていたら、今期もシャンゼリゼ劇場は古楽系のオンパレード。オペラ公演ではコンチェルト・ケルンのモーツァルトやリュリ&モリエール「町人貴族」、ロッシーニ「セミラーミデ」。コンサート形式でもスピノジによるヴィヴァルディのオペラ、ヤーコプスによるヘンデルのオラトリオやモーツァルトのオペラ、マルゴワールによるラモー「優雅なインド」等々キリがありません。なかなか日本では聴くことができないものばかり、うらやましすぎて眩暈がします…。また牧阿佐美バレエ団の引越し公演(ピンク・フロイド・バレエ。一昨年観ましたが良かったです)がありました。どこでもドアが欲しいです。
[PR]