e0036980_0462873.jpg年末の掃除&片付けに加え、頼まれている山行文(4月に行った栃木の大平山)を書き上げねばならず、慌ただしく一日が過ぎてしまいました。
合間にコーヒー&ドキュメンタリーの「バッハ世俗的音楽集」を見て一息。指揮者アーノンクールの解説付きです(20年前の映像で若い!)。ブランデンブルク協奏曲や管弦楽集を例に取って説明、バッハが過去から当時に至る音楽をよく研究して作品に反映させ、結果バッハの音楽は「編曲音楽(イタリア&フランス音楽の融合)」であると述べていました。中でもヴィヴァルディの影響の大きさは曲を聴いてもよく分かります(20代の終わりにヴィヴァルディの協奏曲に出会ったことで、音楽の書き方が大きく変わるほどの影響を受けています。チェンバロのイタリア協奏曲もヴィヴァルディの書法)。こうした様々な作曲家との繋がりの中で、バッハの才能が開花していったのですね。

コーヒー・カンタータを最後に演奏していましたが、これは楽しい作品♪コーヒー中毒のお嬢さんと、止めさせようとする父親とのやり取りは、まるでオペラ・ブッファの趣き。
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e0036980_23221787.jpg今取り組んでいるブラームスのピアノ曲(op.118の間奏曲)の参考にと、先生がオピッツのブラームスピアノ作品全集を貸してくださいました。例の曲を早速聴いてみましたが、これはドイツ・ロマンの濃厚な香りが漂う正統派の演奏。とってもよく歌っています。またブラームスらしさの出ているがっしりした構築で、迫力&スケール共に充分。これと比べると、今まで参考にしてきた演奏が軽く聴こえてしまいます。
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e0036980_12585188.jpg今日はクリスマス・イブ。でもクリスマスソングではないものを聴いています(^-^;)…。ここのところバッハ続きで、今週お邪魔したお宅でもバッハのチェンバロ協奏曲(コープマン指揮)をBGMで流してくれていて、嬉しくなったまるでした。
今年来日して演奏を聴かせてくれたカルミニョーラ&マルコンの二人によるバッハ、いかにもこの二人らしい奔放さとパッションが溢れたもので楽しみました。カルミニョーラのバロック・バイオリンがいつもながらの伸びやかさで、歌心に満ちたバッハは気持ち良いです。対するハープシコードにもっとデリケートさがあればいいなと思いましたが。


私にとってバッハの器楽曲は聴いていても大変気持ち良く、弾くとさらにおもしろさが加わって、発見と興味が尽きない魅力的な世界です(聴くより弾いた方がおもしろいのは確実だと思っていますが)。宗教曲となるとまだまだ遠い世界のように感じることが多いですが、マタイ受難曲は心深く入り込んでくるものがありました。遠い世界と感じているうちは無理して聴いても入りません、向こうから近づいてきてくれるのを待つしかないです。
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e0036980_2144323.jpg今年のコンサートの締めくくりで津田ホールへ出かけました。カウンターテナーとして著名なドミニク・ヴィスを音楽監督に置き1978年にパリで結成された、ヴォーカル・アンサンブル。ヴィスはヘンデルのオペラ「アグリッピーナ」ナルチーソ役で接しましたが、歌はもちろん大変な芸達者で観客の笑いを取り、大受けしていました。評判どおり上手いなぁと感心したのを覚えています。

このアンサンブルは16cのフランス・シャンソンをレパートリーの中心としていますが、今回は15c中~16c前半の宗教曲が中心のプログラム。聖母マリアの祈りを主軸におき、ミサ典礼各章とモテットを交互に組み合わていました。私はルネサンス期の宗教音楽に接したことがほとんどなく、知識も皆無なのですが、シンプルな旋律がアラベスクのように重なっていくさまと濁りのない和声に、すっかり夢幻の心持ち。これはヒーリングに近い感覚…。素朴でありながら原初的な生命感を強く感じました。


折しもクリスマスの時期、聖母マリアの祈りに包まれる心安らぐコンサートでした。〆にふさわしいもので何より♪
(写真は品川プリンスホテルのツリー、内容とは無関係ですが綺麗だったので)
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ショパンやブラームスの難曲(私にとっては)で息切れしています。先生が息抜きにと、この曲の譜面を渡してくれました。北欧の有名な作曲家ですが、「ペール・ギュント」ぐらいしか聴いたことがありません…。ピアノ曲と歌曲をたくさん残しているのですね。メランコリックでかわいい曲。
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e0036980_23454862.jpgウィーンを中心として活躍するメゾのキルヒシュラーガーと、今秋来日公演したヴェニス・バロック・オーケストラによるバッハのカンタータ集。
キルヒシュラーガーはモーツァルトやR・シュトラウスのズボン役が当たり役。昨年ザルツブルグ音楽祭「薔薇の騎士」のオクタヴィアンで実際に聴くことができたのですが、あまりピンとこず…。でもその後のヤーコプス指揮による「フィガロの結婚」ケルビーノは、歌役者としても大変素晴らしかった(これは映像)!私にとっては理想のケルビーノ=キルヒシュラーガーとなっています。

ズボン役を得意とする硬質な声のキルヒシュラーガーと、柔らかい音質&イタリア的な明るさを持つヴェニス・バロック・オーケストラは意外な組み合わせで、ちょっと違和感を感じないでもありません。でも収まられているアリアは穏やかで安らぎに満ちた曲調のものばかりですし、オケの柔らかさや明るさは、バッハ初心者にとってはとっつきやすいですね(ヒーリング的な感じも)。
バッハ演奏としては、オケが弱く重量感がもの足りないという感じも受けますが、こうしたバッハもあるのだと興味深く聴きました。
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e0036980_14544369.jpg昨日の能舞台の余韻に浸っています。この本は以前に求めたもので(能については全くの素人です)、パラパラと見たりしていましたが、鑑賞後また取り出して開いてみると、また面白いです。
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さて今日は水道橋の宝生能楽堂にて能を鑑賞。この能楽堂は初めてです。席は正面で3列目のど真中という最適の場所。囃子と地謡による音楽&シテの舞を堪能できて嬉しかったです。今まで観た舞台芸術の中ではこの「能」に最も非日常を感じました。まさに「幽玄」の世界で、あの世とこの世にまたがっているよう。間に挟まれる狂言が現実(この世)に引き戻してくれました。狂言ではTVや映画、舞台で活躍している野村萬斎さんが出ていたので、ドキドキ。ミーハー気分でした♪
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昨日鑑賞しました。オペラは「総合芸術」と言われるように、オーケストラや歌手、舞台演出(美術)、バレエなど様々な要素が密接に絡み合って創られるもの。そのどれもがパーフェクトな公演はそれこそ奇蹟(これを求めて毎度懲りずに劇場へ向かうわけですが)。今回は舞台演出が印象的で、もっとも重要な柱となる音楽は後退していました。音楽によってドラマが展開するのではなく、視覚によるドラマ。音楽的にはイマイチ、でも視覚的には満足。演出のフィリップ・アルローはさすが舞台美術(照明)の出身、劇場装置や照明、映像などをフル活用して、動きのある舞台を展開し見応えがありました。プロの職人仕事という感じ。
ただフランス革命を背景としたシリアスな内容に、白を中心としたファンタジックな衣装や雰囲気は浮いてしまっている気がしました。このオペラから、現代に通じる普遍的なものを抽出しようとする意気込みは感じられましたが。終幕、シェニエとマッダレーナが二人で死への旅立ちを歌う場面は抽象的なセットで、観念の世界に突入。まるで「トリスタンとイゾルデ」みたいでした…。幕切れも印象的で余韻を残すものでした。現代的な「アンドレア・シェニエ」。
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