今年は2年に1回のピアノ発表会があり、ブラームスを2曲(6つの小品Op118より第1番、第2番)を演奏。ブラームスは私の音楽の故郷、一番愛着のある作曲家です。ブラームスを演奏できることが喜び。

今はベートーヴェンのソナタ1番。ベートーヴェンは《エリーゼのために》を子供時代に弾いて以来…。
ソナタを弾いてみて、「バッハを勉強してきて良かった」と実感。ベートーヴェンもバッハを学んできたのですし、実際に弾いてみるとやはり繋がっていることが分かります。これは嬉しい発見でした。
ですが先生からは、「ロマン派(ブラームス、ショパン)の弾き方が抜けていない。」とご指摘が。今までロマン派ばかりでしたので、弾き方を切り替えなければ。バッハ(バロック)とも違うんですよね…。

[今年聴いたコンサート]

1.東京文化会館 ニューイヤーコンサート2012
2.NYメトロポリタンオペラ ライブビューイング7作 ヘンデル、ヴィヴァルディ、ラモー《エンチャンテッド・アイランド 魔法の島》
3.アルカント・カルテット (バッハ、クルターク、シューベルト)
4.河村尚子 ピアノリサイタル (オール プロコフィエフ)
5.クン=ウー・パイク ピアノリサイタル (ベートーヴェン、ブラームス)
6.ウィーン・フォルクスオーパー 《メリー・ウィドウ》
7.シュツットガルト・バレエ団 《じゃじゃ馬慣らし》
8.ウィーン版ミュージカル エリザベート20周年記念コンサート
9.河村尚子&C.エルツェ 歌曲の森(シューベルト、ウェーベルン、ブラームス、プーランク、R・シュトラウス)
10.ジャン=ギアン・ケラスwithベルリン古楽アカデミー (ヴィヴァルディ、カルダーラ)
11.ベルリン古楽アカデミー  (J.S.バッハ、テレマン)

e0036980_23511249.jpg最も感慨深かったのが、ウィーン版ミュージカル《エリザベート20周年コンサート》。
初演からもう20年経ってしまったのですね。
私がこのミュージカルを知ったのは10年以上前、宝塚が初演した後でしょうか。
評判を聴き、舞台は一度も観たことが無かったのですが、ウィーンのオリジナルキャストのCDを聴いてみたところ、音楽はもちろんストーリーも素晴らしく、すっかりハマってしまいました。

死神(Der Tod)を、エリザベートの誘惑者として登場させ、物語を進展させていくという構想が斬新でした。エリザベートが自立する際に、高らかに歌いあげる《Ich gehoer nur mir》(私は私だけのもの)は、女性ならば皆共感できるのではないでしょうか。
悲劇のパプスブルク家皇妃を描いた、いわば「お国もの」のウィーンミュージカル、最高です。

今回のコンサートは、本場ウィーンでの《エリザベート》キャストで構成されたオリジナルプロダクション。久し振りに聴きましたが、初めての時と同様に、胸が締め付けられるほどの感動を覚えました。
今回は日本語に加えドイツ語でのアナウンスがあり、「では、《エリザベート》をお楽しみ下さい」と流れて開演。ちょっぴり、アン・デア・ウィーン劇場にいるような気分?になりました。こうした雰囲気作りも嬉しいものです。

現在は20周年を記念し、ウィーンのライムント劇場で上演中です。
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今年一年、皆様はどんな年でしたでしょうか。
私は、家族が皆元気で過ごせたことが何よりありがたいです。時に苦しいことやつらいことがあっても、健康で、好きなことを楽しめる。そうした環境を感謝しながら、年を越したいと思います。

その好きなこと、美術鑑賞について、簡単ですが振り返りとしてまとめてみました。
今年は美術検定2級に挑戦。勉強の甲斐あって無事に合格できました。
試験範囲はともかく膨大で、美術史はもちろん、博物館学まで含むため、全て覚えきれない状態でしたが、マークシート形式だったので、何とか救われた感じです。
来年は美術検定1級を受験しますが、こちらは論文形式…。合格率1割の狭き門ですが、頑張ります。

[今年見た展覧会]

1.ボストン美術館 日本美術の至宝
2.セザンヌ パリとプロヴァンス
3.エルミタージュ美術館展
4.ベルリン国立美術館展
5.マウリッツハイス美術館展
6.エリザベート展
7.バーン=ジョーンズ展
8.ドビュッシー、音楽と美術
9.リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝
10.維新の洋画家 川村清雄
11.中国王朝の至宝
12.メトロポリタン美術館展
13.森と湖の国 フィンランドデザイン
14.マンチェスター大学 ウィットワース美術館所蔵 巨匠たちの英国水彩画展
15.シャルダン展ー静寂の巨匠
16.我ら明清親衛隊
17.はじまりは国芳ー江戸スピリットのゆくえ

e0036980_231271.jpg今年は海外有名どころの美術館が目白押し、名前を並べてみると凄いですね。

私のベストは「ドビュッシー、音楽と美術」展。クラシック音楽ファンにはたまりません。音楽と美術の繋がりに視点を当てた美術展が今後も続くことを期待しています。
自筆のスコアに感激。図録ももちろん購入、自宅でゆっくり読み込みたいのですが、時間が…(^-^;)


ボストン美術館のお里帰りした平治物語絵巻、尾方光琳、曽我蕭白は素晴らしかったし、中国王朝の至宝も目から鱗、川村清雄の作品にも感動。
フィンランドデザインも良かった。デザインの変遷がよくわかり、大変見応えがありました。シンプルで機能的で美しいデザイン。自宅ではフィンランド「イッタラ」の食器「ティーマ」を使っていますが、日本の食卓にも違和感なく馴染みます。
ほか、大好きなセザンヌに目いっぱい浸れたのが嬉しかった。
マウリッツハイス美術館展ではレンブラント《シメオンの賛歌》、バッハのカンタータが脳裏に蘇りました。この目で見れて感激。
メトロポリタン美術館展のミレー《麦穂の山:秋》で、初めてこの画家の凄さが理解できました。構図が絶妙で、こちらに訴えかける力の強いこと、凄い迫力。
またターナー《ヴェネツィア:サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂》にうっとり。水の都ヴェネツィアの煌めき。夢のように素晴らしい。

ターナーは「巨匠たちの英国水彩画展」でも水彩画をたくさん見ることができましたが、やはり色彩が本当に美しく、大好きな画家。セザンヌと同様に、私を幸福感で包んでくれます。
来年は回顧展があるので、今から楽しみにしています。
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東京国立博物館平成館で開催中の 特別展「中国王朝の至宝」へ。
3か月に亘って放映されたNHKスペシャル「中国文明の謎」(3回シリーズ)とも合わせて楽しませてもらいました。

今、中国では次々と遺跡の発掘が行われており、新発見の品もたくさん出土しているとのこと。
今回の特別展では、その成果を目の当たりにすることができるのに加え、私にはあまり馴染みの無かった中国文化の流れを、多少なりとも体感できたことが大きな収穫でした。

美術検定のために、中国美術については日本と関連性の深い部分(仏教美術・唐や宋元の文物・明清の絵画)はざっと流れを見ましたが、なるほど日本がかつて遣隋使や遣唐使を派遣するなどして学ぼうとしただけのことはあると感心。絵画はまさに超絶技巧のオンパレートで凄い。
日本の弥生文化が始まるのはBC300頃ですが、中国の初期王朝(夏)はBC2000頃から、すでBC1500には見事な細工の青銅器が製造されており、日本と比べるともうそれだけで驚いてしまいます。

特別展では、その初期王朝の夏・殷・蜀から南宋までの文物によって、3000年に亘る中国文明の流れを辿ります。
中では、やはり紀元前の王朝の文物が、こちらの想像を遥かに超えた造形でダントツに面白いです。特に謎の王朝「楚」の文物は、珍貴ともいえるもので、霊獣と人がブレンドされたような像など、まさしく「謎」。
「これはいったい何でしょう?」と口あんぐり。縄文時代の土偶などに通じるものがありますね(土偶よりはるかに精巧ですが)。
またスケールの大きい文物も多数。身長180㎝にもなる兵馬俑の兵士俑や、楚の太鼓などの楽器も迫力があります。

国宝級が60%というのも納得の、中国の壮大な歴史の流れを実感できる文物の数々、目から鱗の展覧会でした。
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