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先日、生演奏付きという贅沢なドイツ・リートを味わう講座へ。この暑さを爽やかに和いでくれるような、清々しい曲の数々に触れることができて、リフレッシュ。

今回はゲーテの詩による曲が中心。ゲーテ以前のゲーテと言われるヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデから、ハイネも取り混ぜて。
一番印象に残ったのが、ハイネとシューマンの組み合わせによる《詩人の恋》から《美しい5月に》。
初めて聴きましたが、その美しさに圧倒されてしまいました。その昔、シューマンの《子供の情景》からいくつか弾きましたが、その生涯からあまり良いイメージがなくて、積極的には聴いてきませんでした。目から鱗。
詩行の最後の韻が、ピタリと嵌まって、もちろんのことですが詞だけ読んでも、響きの美しさが感じられます。

ドイツ・リートの起源はミンネ・サング。そして時代の流れで啓蒙主義、疾風怒濤を経てロマン派へ。ロマン派はゲーテがいたからこそ。
ゲーテといえば『ファウスト』そして『若きウェルテルの悩み』(両方ともオペラになっている…)。

ゲーテついては『若きウェルテルの悩み』や、わずかな詩にしか接したことがありませんが…、自然科学者としての視点が作品にも表れているのにはさすがだと思わされます。私にとっては、自然描写の見事さがまず印象的でした。

そしてゲーテとモーツァルトによる《すみれ》。これはリートというよりは、まるでオペラ・アリアのよう。
また有名な《野ばら》をシューベルト、ヴェルナー、ブラームスと聴き比べ。詩はやはり韻や強弱のリズムがよく組み立てられています。ブラームスの《野ばら》は初めて。ブラームス好きにとっては、実際に聴くことができて嬉しい驚きでした。

これを機会に、リートもより楽しく味わえそう。ドイツ語の美しさに触れることのできたひと時でした。
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