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先日、久し振りにヘンデルのオペラに接してから、しばらく余韻に浸っています。クラシックは好きなものの、オペラはほとんど聴かない友人らにその話をすると、「《リナルド》からの“涙の流れるままに(私を泣かせてください)”は好き。クラシックっぽくない雰囲気がする」「”涙の流れるままに”はいいよね」と有名アリアはとても好評。
そう、やはりヘンデルは美しいメロディーを作り上げることに対しては第一級です…。

この秋に行く計画を立てていますが、ドレスデンのゼンパーオパーから届いたシーズンの案内にBarock-Tageというものが。Barock-Tageというよりも、内容はほぼHändel-Tageで、《ジューリオ・チェーザレ》《アルチーナ》《オルランド》とヘンデルのオペラ3本立てです。3日連続で聴けるなんて!
加えて、カウンターテナーのSabadusによるバロック歌曲リサイタルもあり、日本ではまず聴けないものであることは確か。ヘンデル好きには嬉しいですが、来年の3月ですか…(^^;)
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実演では10年ぶり(!)に接するヘンデルのオペラへ。
やはり、ヘンデルは天才です。改めて、ヘンデルの音楽(オペラ)がどれだけ見事に創り上げられているかということを実感しました。
オーケストラの編成はシンプルですし、歌手も多くはない(当然、合唱隊やバレエも無し。ラモーのあの華やかさとの違い!)。限られたもので最上のオペラを作り上げていく、それはひとえにヘンデルの音楽が雄弁にドラマを創り上げていくからにほかなりません。もちろんカストラートを始めとした歌手の力を忘れてはいけませんが、それもヘンデルの音楽がベースにあってこそ、その魅力を最大限に発揮できたに違いありません。

このオペラは、ヘンデルの中でも好きな作品の一つですので、今回の公演を楽しみにしていました。作品自体も、質の高いものだと思います、上演していただけるだけで、嬉しい限り。
久し振りのヘンデルに、あっという間に心が鷲掴みに。なんといっても実演はダイレクトに音楽に浸ることができます。
ヘンデルの音楽はやはり素晴らしい、ということをずっと感じていました。時代を超えるというのはこういうことだなと。

日本でもカウンターテナーが増えてきて、嬉しいことですね、10年前とは変わりました。一回きりとの公演とは、本当にもったいない限り。
近いうちに、またヘンデル作品の上演に触れたいものです(オペラをまた是非!)
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なんと重厚で眩いばかりの響き!さすが銘器、チェンバロでこれほどの音がするのかと驚かされます。
ヴェルサイユ宮所蔵の名工リュッカースによるオリジナルのチェンバロですが、ジャケットからも分かるように、金箔の施された大変美しいもので、よく保存されています。美術品としても大変価値のあるものでしょう。

これまで、CDや実演でルセのオペラやクラヴサン演奏を聴いてきましたが、なんといっても優れた鍵盤奏者ですので、この銘器でバッハを堪能できるのは嬉しいこと。
このチェンバロから華やかで力強い音色を引き出し、曲の構成をクリアに表現していく手腕は鮮やかで、「本来のバッハ」に出会えた感が。
この《平均律クラヴィーア曲集第2巻》が、バッハの鍵盤音楽の頂点であるというルセの言葉に異論はありません。1番ハ長調のスケールの大きい前奏曲からバッハの世界に惹き込まれて、自分で奏でるのも楽しく、夢中になりますね。

先日、アファナシエフのピアノで同じく《平均律クラヴィーア曲集第2巻》を聴きましたが、ルセによるこのチェンバロ演奏の方がモダンに聴こえてしまう…(もちろん、アファナシエフの個性を否定しているわけではありませんが…)。
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