大宮のカフェにて。秋らしい「栗とカシスのタルト」を
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この秋、私にとってのテーマはどうやら「懐かしいものとの再会」のよう。
先月のベルリン&ドレスデンでの音楽とヴェイデンなどの絵画…、旅先で再び巡り合った「昔から好きなもの」。帰国してからは、数年ぶりとなるカルミニョーラのコンサート。
そして、当時に還った部活OB会に、先日は、学生時代からの親友と久し振りにランチ。同じ道を志し、〇十年たった今も、同様の職種でお互いに頑張っている(ええ、必死に頑張っている…)間柄だ。

お互いに同じ職種、経験や立場がそれなりに加わっているので、苦労や大変さがよく分かる。まあ、年を経たということに尽きるのだが…。こうして遠慮なく言い合えると、気持ちも晴れやかに。ありがとう。

秋は深まり、時は刻々と冬へ向かっているが、もうしばらくは「再会の秋」を楽しみたい。
…芸術の秋に、食欲の秋も。様々な秋を満喫したいもの。
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これぞ生きる喜び!カルミニョーラ&ヴェニス・バロックは、やはりヴィヴァルディが最も素晴らしい。まさにイタリアの風、明るい大気、鮮やかな海と空が浮かび上がります。生きるということは素晴らしいという肯定感に満ち満ちて、これほどまでに今を生きるという多幸感に溢れたコンサートは滅多にありません。

昨年はジャルスキーとのバロック・プロで、陶酔の一夜を聴かせてくれたヴェニス・バロック。今年はカルミニョーラとのゴールデンコンビ、しかも定番のヴィヴァルディにバッハのコンチェルト(大好きだ…)をいよいよ弾くとなれば、これを聴かずにはいられましょうか。
カルミニョーラがコンチェルト・ケルンと共演したバッハのコンチェルト集(最新盤)を聴いていましたが、こちらは、ついにここまできたかと思わせるようなアヴァンギャルドさ、人によっては拒否反応もあるでしょう。
ですが、今回の共演はヴェニス・バロック。また違ったバッハを聴かせてくれるだろうと楽しみにしていました。

コンサートでは、バッハのコンチェルトが3曲演奏されましたが、ポリフォニックな要素が強いバッハはやはり手強い。今回は低音部(コントラバスやチェロ)、通奏低音にボリュームがない=重さが足りない。下から音を積み上げて構築し、お互いの丁々発止に、コンチェルトでは即興の要素もないとバッハとしては物足りない。カルミニョーラもバッハになったとたんに響きが曇ってしまって、ハラハラ。
そして、バッハはどうしてもバッハ…。ヴィヴァルディになりたくても、どうしても「イタリアの風」にはなれない…。
それは今回よく分かりました…。

演奏を聴きながら、そんな歯がゆさを感じていましたが、最後のBWV1041(特に3楽章)は会心の出来映え!ここで勢いに乗ったのでしょう、その後のヴィヴァルディはまさに水を得たような新鮮な響き。カルミニョーラの鮮やかな手腕といったら、もう怒涛のごとく…。その勢いのまま、アンコール4曲(オール・ヴィヴァルディ)が続き、最高の盛り上がりに。観客の反応を受け止める感性も素晴らしい、ライブの醍醐味。

本当に、ここまでの演奏はなかなか聴けませんので、次回もまたイタリア・バロックで!コレッリを是非聴いてみたい(きっと、素敵だろうなと…)。
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絵画館の後は、世界遺産でもある博物館島へ。
重量級の美術・博物館ばかり、全て観て回りたいが、絵画館だけでもかなり集中力を使ってしまった。
旧ナショナルギャラリーで、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒなどドイツのロマン派や近代絵画まで観る予定にしていたものの、もうすでに消化不良になりそうで躊躇…(フリードリヒはドレスデンでも観れると思ったのだが、叶わず残念。ゼンパーオーパーではワーグナーだったのに)。
夜の予定もあるので、気分転換にペルガモン博物館のみ観てホテルに戻ることにする。
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ちょうど大改修中(ここだけではなく、どこもかしこもという感じ…)で、大神殿は観ることはできなかったが、ミレトスの市場門が目の前に登場し、ここだけでも「わぁ~」と気分が高揚。
ミレトスって、あのギリシャの植民都市のミレトスでしょう、哲学の始まりの地…。
市場門だけでも、古代の交易十字路であったミレトスの壮麗さが思い浮かび、当時はエーゲ海の鮮やかさと相まって、それは見事な眺めであったろうと想像できる。地中海も…、海、水、…タレスの「水」だ。
古代世界が一気に再現される感覚、こうして具体的にイメージできるほどの展示は滅多にない。
古代への想いが搔き立てられる、来てよかった!
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こんな立派なサツマイモが採れた~!
晴天に恵まれた日曜日、学生時代の部活OB&現役との交流会へ。
川越の大きな農園に集合し、まずはバーベキューで腹ごしらえ。
先輩にイタリアンシェフがいるので、下ごしらえ&焼きはそちらにおまかせ(ラッキー♪)。
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OB同士では年に一回は会っているが、現役連中(!)とは初めてかも。
現役世代に会うと、「〇年前は私達もこんなに初々しかったのよね…」と時の流れに溜息。
体育会なので、先輩を立ててくれるのがありがたい(^^;)たいした先輩じゃなくてゴメンよ~。
何年経っても、お互いに昔と変わらないイメージ、同じ空気感でホッとする。何といっても安心感がある、ノスタルジックな雰囲気に囲まれて、まったりと過ごせた1日。楽しかった!
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最後は焼きそばで〆。お腹がはち切れそう…。ひと月分ぐらいの肉を食べたかも。
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絵画館を訪れた際、館内は2日後から開催される企画展「The Botticelli Renaissance」の準備真っ最中だった。
道理で、常設展に看板娘のボッティチェリが無いわけだ…(観たかったカラヴァッジョも無かったのだが)。
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「The Botticelli Renaissance」のパンフレットを見てみると、ボッティチェリはもちろんだが、好きなシンディ・シャーマンの作品がある!そのほか、マグリットやピカビア、ビル・ヴィオラ、日本のトモコ・ナガオ(初めて知った)まで近現代美術多数で驚く。
ボッティチェリは19世紀にラファエル前派によって再発見された画家だが、近現代美術に与えた影響は大きく、ボッティチェリのビーナスは一種のアイコンとなり、様々な解釈で表現されるようになっている。そうした歴史を辿るという内容で、とても面白そうな内容。
バーン=ジョーンズやロセッティなどのラファエル前派の絵画ももちろんあるが、パンフレットではデビッド・ラシャペルの写真がダントツのインパクトだった。

期間が合わず、観れなかったのは残念(こんな残念が今回は多かったのだけど…)。
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ベルリン絵画館のヴェイデンの中で、最も脳裏に焼付いたのが、この《ミラフローレスの祭壇画》だ。
十字架降下の傷ついたキリスト、血が流れ、なんと痛々しい哀れな姿よ。神聖さというよりも、生々しい人間の遺体にしか見えないむごさに、胸が詰まる。
そして、そのキリストを抱くマリア。これは、神としてのキリストではなく、無残にも殺された最愛の息子をひしと抱きしめている母の姿だ。その悲しみが痛いほど伝わり、絵のマリアと同様、私の目にも涙が溢れた。
写真ではよく伝わらないのが残念だが、マリアはもちろん、他の使徒の目にも悲しみの涙が溢れている。
画家も同じ気持ちでいたに違いない。ああ、この画が描かれてから600年も経つのに、なぜこんなにも強い感情が伝わってくるのだろうか。

ヴェイデンの画は、この時代としては考えられないほど、劇的な表現だということがよく伝わってくる。
いくら観ても見飽きないが、この後にはコンサートも控えており、他にも観るべきものはたくさんある。
後ろ髪を引かれる思いで絵画館を後にした。
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ベルリンの街中(特に駅)で、本当によく見かけたのが、このポスター。
クラシック音楽奏者とは思えないアヴァンギャルドな風貌に、思わず立ち止まり、まじまじとポスターに見入ってしまった。
キャメロン・カーペンター、初めて知るオルガニスト。フィルハーモニーのシュッケ製オルガンで、バッハを演奏するとのこと。ロックなお兄さんに見えるが、これでバッハを演奏するのか…。ぜひ聴いてみたかったが、日程はだいぶ先。残念だった。

帰国後、ベルリン・フィルハーモニーのデジタルコンサートの映像があったので視聴。プログラムはバッハ(無伴奏チェロ組曲プレリュード)から始まるのだが、本人のアレンジによってどんどん変容し、なんだか凄いことに…(^^;)なるほど、確かにロックな演奏!熱い。
いくらクラシック好きでも、オルガン曲となると特殊な部類に入ってしまうので、なかなか身近には感じられない世界。でも、カーペンターのエンターテイメント性豊かな表現によって、オルガンの音色の多彩さ、壮大さを存分に感じることができる。個性が溢れすぎているので、拒否反応もあるだろうが、オルガンの魅力が十分に伝わってくる演奏に感嘆。ブラーボ!
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ベルリン2日目。フィルハーモニーの下見も兼ね、すぐ側の絵画館へ。
好きなフランドルの画家、ロヒール・ファン・デル・ヴェイデンの作品がまとまってあるので、ここだけは外せない。ヴェイデンによる画を初めて観たのはボーヌだった。なんの前知識もなく、いきなり目の前に現れた《最後の審判》、観ているうちに「…これは凄い絵だ」と本当に度胆を抜かれてしまった。
ボーヌにこれを観るためだけでも行く価値は十分にある。絵からこんなに衝撃を受けることは滅多になく、強烈な印象だった。

《キリストの洗礼》で描かれているヴェイデンの天使。翼をよく見ると、表側に規則的な突起があり、羽自体は内側という独特の表現(その時代はこうした表現が標準だったのだろうか?)、これはボーヌの大天使ミカエルでも同様で、「ああ、やっぱりヴェイデンだ」と嬉しくなる。
色彩はなんとも繊細。ブルーの透明感がなんとも言えず美しく、「ヴェイデン・ブルー」と呼びたいほど。溜息が出る。

この日の絵画館は人が少なかった。ゆったりと好きな画に向き合うことができ、貴重なひと時を過ごせた。
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          ベルリンのホテルの部屋から
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ホテルにチェックインして、部屋に荷物を置いた後、早速ホテル近くの巨大ショッピングモールへ。高級感のある、お洒落なドイツブランドがたくさん並んでいて、目を奪われる。
20年前から愛用しているBREE(バック)もあって、気分が高揚。シュタイフも可愛い!姪のお土産を物色(?)したりしているうちに、疲れが…。
地下の食品コーナーで、夜食を購入して戻ることにする。BIO専門店もあったので、スムージーやハーブティー、夜食にアンズを購入。アンズは体を温め、乾燥による様々な症状を治める効果があるので、飛行機内で長時間過ごした後には最適(一応、薬膳アドバイザーなので)。美肌効果も高い。
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ハーブティーは胃腸に効くものと、こちらの入眠前に良い(神経鎮静作用のある)ものを購入。日本とはやはり水が違うので、味わいもしっかりとしたものとなる。
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アンズもさすがBIO、漂白をしていないので、色が黒い。ふっくらとして美味!優しいお味でほっと一息。
ハーブティーの効果か、神経も休まり、ゆったりとした気持ちで床につくことができた。
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羽田からフランクフルト、そしてベルリンへ。
テーゲル空港に到着後、バスに乗り込みウンター・デン・リンデンへ。ブランデンブルク門のすぐ側に降り立つ。パリに初めて行った際も、バスに乗り凱旋門前で降り立ったが、その時の門の美しかったこと!パリに来たという実感が湧いたものだった。
それに比べてこちらはメインストリートも含め、なんとも地味というか、寂しいというか…(ガラーンとした感じ)。森鴎外『舞姫』での絢爛としたウンター・デン・リンデンが印象に残っているだけに、時の流れを感じる。
…いやいや、今やベルリンはファッションデザイナー等のアーティストにとっては登竜門の地ではないか(と、気持ちを切り替える)。
ブランデンブルク門から徒歩10分~15分ほどで滞在するホテル「NH ベルリン ミッテ」に到着。ここに決めたのは、駅の側なのはもちろん、2つのコンサートホールに近いうえ、観光にも便利なため。
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1人ではもったいないぐらいゆったり。ポットがあるのが嬉しい。TVも大きく、紫色チェアーの可愛いさにほっこり。ここがベルリン4泊の拠点。
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