e0036980_21203831.jpg今日は久し振りに新国立オペラ劇場へ。日本のオペラですが、私には日本語の美感があまり感じられず、ストーリ自体も斬新さに欠けるような。うーん。しかし、琵琶を中心に据えた曲は見事ですっかり気に入りました。その部分では観客も大喝采。
演出は写実的でオーソドックスな印象、可もなく不可もなくといった感じ(音楽を妨げてはいない)。セットや衣装で貧相な感じがしないところは、やはりこの劇場だからですね。しかし日本と唐の描き方にハッとさせるようなものがなく、視覚的にはあまりピンときませんでした。
私としては、せっかく日本語でのオペラなのだから台詞・視覚・音楽と、もっと日本の美(または情感)を感じたかったところです。
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先日鑑賞したお能について、感想は述べられずとも作品内容ぐらいは記憶に留めておこうかと。この「高砂」は披露宴での「たかさごや~」で有名なもの。
「脇能と呼ばれる一番目物の代表。高砂と住吉にありながら相生の松と呼ばれ、その精の老夫婦がともに心を通い合わせ、和合と長寿を祝福する曲柄。」→これだけではよく分かりませんね(;-;)。

謡でとても気に入った箇所(下線部)があります。
住吉明神が神舞を舞う前のもの。「現れ出でし。神松の。春なれや。残んの雪の浅香潟。玉藻刈るなる岸陰の、松根に寄って腰をすえば、千年の緑。手に満てり。梅花を折って頭に挿せば。二月の雪 衣に落つ」
→現代語訳「自分は筑紫の青木が原の波間から表れ出た住吉の神であるが、今は春のこととて、雪がわずかに消え残っているこの浅香潟、玉藻を刈るという岸影の、松の根元に寄りかかって腰をさすると、千歳変わらぬ松の葉がこの手にまで一杯になるようだ。そしてまた梅の花を折って頭に挿すと、花びらが散って、春の雪が衣に落ちかかったようだ…」
この箇所、もともとの出展は『和漢朗詠集』の漢詩からとのこと。奥深すぎ(^ー^;)。

春景色の面白さに打ち興じる情景がとても素敵です。特に梅の花を春の雪(二月の雪)に例えるなんて…。梅見に行きたくなりました。
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e0036980_22573256.gifこれって本当に宗教曲なんでしょうか?とても教会向けとは思えない華麗で技巧的な曲ばかりです。オペラや器楽曲から受ける印象とほとんど変わりません。この華やかさはヘンデル以上、当然バッハとは完全に方向性が違います。以前に聴いたフィオッコ(J.H.Fiocco1703~1741イタリア系)の宗教曲もこんな感じで、びっくりしたのを思い出しました。こうした作りがポピュラーだったのかもしれません。

ソリストはチョーフィ、オケと丁々発止のやり取りで盛り上げています。しかし、これを歌いこなすのは大変でしょうね。聴くほうも付いて行くのが大変(^-^;)
さて、いよいよビオンディ率いるエウローパ・ガランテによるヴィヴァルディのオペラ「バヤゼット」、実演も間近。私にとって今年の目玉です(これが終わったらもう楽しみが…、いや、レザール・フロリサンによるラモーがありました。日本で見れるとは感激で涙です)。
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e0036980_044718.jpg今日は宝生能楽堂にて「高砂」「千手」を鑑賞。
私はお能についてまだ、全く感想を述べることができません。白州正子さんの「お能の見方」では「世阿弥は目智相応しなければよい見手とは言われないと言います。鑑賞家は自分に対して見栄を張るために、自分の芸術的陶酔を感じるだけで満足するに終わってはなりませぬ。そう心得た上で、さてはじめて能を楽しみ、自分を満足させるのは、…それは私の知ったことではございません。」という言葉が胸に刺さってしまうのです。

タイトルは白州正子さんが、お能と西洋の古典舞踊(バレエ)を比べて述べた言葉です。私にとっては、この比較はとても興味深いものでした。「お能とバレエほど見た目に違うものはありません。芸術の高峰は分水嶺となって、この二つの流れを東西に分かちます。分かれた二つの流れがしめそうとするものは、しかし同じひとつのものです。」

「現在バレエは日一日と発展しています。そのゆくすえはどこまで伸びるが見ものです。しかし、太陽のもとにけっして真に新しいものはありえません。目をそばだてるほどの新しいものを取り上げても、美の法則はつねに不変です。これを変えることは人間にはできません。どんな革新家であっても我にもあらず、この法則に従っているのです。」
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e0036980_23164896.jpgDVDで観ている最中ですが、とても楽しめる舞台です(2004年上演)。日本語字幕が無いので、訳本と首っ引き…。今まではリュリの音楽とモリエールの脚本が、切り離された状態でしか接することができなかったと思います。やはり舞台で上演されて始めて、真価を捉えることができるのではないでしょうか。

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この上演は時代考証に則っている印象で、俳優もいわゆるバロック・ジェスチャーで演じています(これがそうなんだ~と納得)。決まった形があって、歌舞伎を思いおこさせます(顔も白塗りで隈取りしている感じ)。内容はコメディで、貴族に憧れる町人を取り巻く家族や貴族の人間模様ををおもしろおかしく描いており、今にも通じる笑いのセンスに大うけです。音楽にのってバレエもたっぷり。
ルイ14世のお気に入りだったということを考えると、ちょっと複雑な気分。どんな感想を持っていたのでしょうか。
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厳しい寒さが続いています。冷え込みがこうキツイと、温泉にでもつかりたい気分です。巷ではさらに冷え込んでしまうような話題ばかりですし、気分も滅入りがち…。
ストレス解消には「笑い」が一番とのこと(職場の研修にて)。そうそう、今日は笑える楽しい音楽を聴きたい~。そんな時こそロッシーニ。

e0036980_21304583.jpgと、いう訳で「オリー伯爵」を取り出しました→
現在人気ダントツのテノール、フローレスがタイトルロール。大人のためのお洒落なラヴ・コメディといった感じで、洗練されウィットに富んだ上質の作品。聴いているだけで楽しいです。
パリの聴衆向けに作られたもので、フランス語の響きも心地いいです。新聞のCD紹介欄では「シャンデリアにきらめくシャンパンの泡のよう」と評してしましたが、ほんとぴったり。
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ヘンデルといえば、あの「ハ~レルヤ!」コーラス入りのオラトリオ「メサイヤ」が何といっても有名。それ以外にもオラトリオは多いですが、私は初期の「復活」しかまともに聴いたことがありません。この「サウル」は先日鑑賞した「セルセ」のすぐ後の作品で、53歳の時に初演されています。若いときの作品と比べると、やはり円熟の感。

オラトリオということで、オペラとは音楽的な構成に違いが見られますが、描こうとしているものは共通しています、どちらも人間ドラマです。音楽的には、オペラではあまり見られなかった合唱を多く用いたり、楽器も多彩になっているので、全体的にはより大規模な印象を受けます。ヘンデルは聖書の世界を表現するため、聖書時代の音楽を模そうと、かなりの手間をかけて珍しい楽器をそろえたようです。それは作品を聴くと出てきます♪(今で言うカリヨンやトロンボーン)

オペラのようにセットや演技はありませんが、そうしたものを必要としない立派な作品だと思いました。音楽を聴いていると、聖書上の人間が生き生きと動き回る風景が自然と浮かんでくるのです。これはまさに音楽の素晴らしさの証明です。

e0036980_21414089.jpg←ヤーコプス指揮コンチェルト・ケルンの演奏。起伏に富んだ演奏で、ドラマを感じます。
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→マクリーシュ指揮ガブリエリ・コンソート・プレイヤーズの演奏。端整で、耳に心地よいです。
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e0036980_13152244.jpgちょっと疲れていたり、安らぎを得たい時によく取り出すのがこの曲です。その美しさはよく知られているので、改めて言うまでもありませんが、私も初めて聴いたときは「美しすぎる!!」と感動したものでした。バッハ編曲のものも、聴いてみたいものです…。特に9曲目の「Sancta Mater(聖なるみ母よ)」を繰り返して聴くことが多いです。天上の美しさとはこのことかしらと思ったり…。

←友人からいただいた、ソリストがデヴィーアのもの。もう一つにアレッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノのものがありますが、こちらはまた斬新な解釈で、新鮮です。
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e0036980_2315158.jpg降り積もる雪に悪戦苦闘の一日でしたが(仕事でしたので)、帰宅してやっと一息…。今年は記録的な大雪で、各地方で大変なことになっていますが、東京では雪は珍しいもの。一面真っ白の光景は幻想的で、非日常の雰囲気。
←作った雪だるま

今日、新国立劇場の情報誌が届きました。来シーズンのラインナップが発表になっています。演目としてはオーソドックスなものが並び、ハッと目を惹く新奇なものはありません。ドイツ&イタリアオペラの王道という感じ。なので、オペラに馴染みの少ない方でも楽しんで観れるのではないでしょうか。ただ、プッチーニ「西部の娘」はなかなか上演されない作品なので、これは楽しみです。

個人的な感想ですが、今まで年一本のペースで上演されていた日本のオペラは無くなってしまったのですね(欠かさず観ていたわけではありませんが)。以前観た、泉鏡花原作の「天守物語」は日本チックでとても良かったのですが。小劇場でのオペラ公演も無さそうです。以前はずいぶん頻繁に公演があり、オルフ「賢い女」やブリテン「ねじの回転」など、上演機会の少ない作品がこじんまりと観れました。こうした規模での公演は難しくなったのでしょうか。
近・現代&バロック期のオペラ上演はやはり難しいのでしょうね(;-;)。←これも個人的な好み…。
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e0036980_235213100.jpg現在取り組んでいる第1番、オープニングに相応しいダイナミックさと華やかな音の煌めきがあり、ピアノの音色が生きる曲で素敵です。今のところはスローテンポでしか演奏できないので、この曲らしさを感じられるまでにもっていくのが大変です。、まだまだ遠い道のり…(;-;)CDはリヒテルのものを。目にも留まらぬ速さには、やはり圧倒されます。
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