ヘンデルといえば、あの「ハ~レルヤ!」コーラス入りのオラトリオ「メサイヤ」が何といっても有名。それ以外にもオラトリオは多いですが、私は初期の「復活」しかまともに聴いたことがありません。この「サウル」は先日鑑賞した「セルセ」のすぐ後の作品で、53歳の時に初演されています。若いときの作品と比べると、やはり円熟の感。

オラトリオということで、オペラとは音楽的な構成に違いが見られますが、描こうとしているものは共通しています、どちらも人間ドラマです。音楽的には、オペラではあまり見られなかった合唱を多く用いたり、楽器も多彩になっているので、全体的にはより大規模な印象を受けます。ヘンデルは聖書の世界を表現するため、聖書時代の音楽を模そうと、かなりの手間をかけて珍しい楽器をそろえたようです。それは作品を聴くと出てきます♪(今で言うカリヨンやトロンボーン)

オペラのようにセットや演技はありませんが、そうしたものを必要としない立派な作品だと思いました。音楽を聴いていると、聖書上の人間が生き生きと動き回る風景が自然と浮かんでくるのです。これはまさに音楽の素晴らしさの証明です。

e0036980_21414089.jpg←ヤーコプス指揮コンチェルト・ケルンの演奏。起伏に富んだ演奏で、ドラマを感じます。
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→マクリーシュ指揮ガブリエリ・コンソート・プレイヤーズの演奏。端整で、耳に心地よいです。
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e0036980_13152244.jpgちょっと疲れていたり、安らぎを得たい時によく取り出すのがこの曲です。その美しさはよく知られているので、改めて言うまでもありませんが、私も初めて聴いたときは「美しすぎる!!」と感動したものでした。バッハ編曲のものも、聴いてみたいものです…。特に9曲目の「Sancta Mater(聖なるみ母よ)」を繰り返して聴くことが多いです。天上の美しさとはこのことかしらと思ったり…。

←友人からいただいた、ソリストがデヴィーアのもの。もう一つにアレッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノのものがありますが、こちらはまた斬新な解釈で、新鮮です。
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e0036980_2315158.jpg降り積もる雪に悪戦苦闘の一日でしたが(仕事でしたので)、帰宅してやっと一息…。今年は記録的な大雪で、各地方で大変なことになっていますが、東京では雪は珍しいもの。一面真っ白の光景は幻想的で、非日常の雰囲気。
←作った雪だるま

今日、新国立劇場の情報誌が届きました。来シーズンのラインナップが発表になっています。演目としてはオーソドックスなものが並び、ハッと目を惹く新奇なものはありません。ドイツ&イタリアオペラの王道という感じ。なので、オペラに馴染みの少ない方でも楽しんで観れるのではないでしょうか。ただ、プッチーニ「西部の娘」はなかなか上演されない作品なので、これは楽しみです。

個人的な感想ですが、今まで年一本のペースで上演されていた日本のオペラは無くなってしまったのですね(欠かさず観ていたわけではありませんが)。以前観た、泉鏡花原作の「天守物語」は日本チックでとても良かったのですが。小劇場でのオペラ公演も無さそうです。以前はずいぶん頻繁に公演があり、オルフ「賢い女」やブリテン「ねじの回転」など、上演機会の少ない作品がこじんまりと観れました。こうした規模での公演は難しくなったのでしょうか。
近・現代&バロック期のオペラ上演はやはり難しいのでしょうね(;-;)。←これも個人的な好み…。
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e0036980_235213100.jpg現在取り組んでいる第1番、オープニングに相応しいダイナミックさと華やかな音の煌めきがあり、ピアノの音色が生きる曲で素敵です。今のところはスローテンポでしか演奏できないので、この曲らしさを感じられるまでにもっていくのが大変です。、まだまだ遠い道のり…(;-;)CDはリヒテルのものを。目にも留まらぬ速さには、やはり圧倒されます。
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e0036980_2103287.jpg20世紀最高峰のソプラノの一人、ニルソンが先週87歳でお亡くなりになりましたが、追悼文が今日の朝日夕刊記事にありました。ニルソンといえばドラマチック・ソプラノ、ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」イゾルデ姫やプッチーニ「トゥーランドット」など、強靭な声の姫君を圧倒的威力で聴かせてくれていました。
私が大好きなオペラの一つがプッチーニ「トゥーランドット」。今まで舞台やDVD、CDでいろいろな姫君を聴いてきましたが、ニルソンの姫君は何と言っても高音のパワーが凄まじく、クリスタルな雰囲気、まさに「氷の姫君」です。私にとっても決定版です。

歌声は名盤として永遠に残ることでしょう。ご冥福を心よりお祈りいたします。
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今年初めてのオペラ公演に出かけました。今回の公演、本来カウンターテナーor女声が妥当な主要人物2人がテノールとなっており、台本にもカットや変更を加えているようなので、不安要因がありました。その予感は的中、演出に目が点。いやはや、ここまでくるととてもオペラとは思えません。ヘンデル風音楽付きの実験劇場として観ようと気分を切り替えました。しかし、こうした演出をなぜオペラでやらねばならぬのか…。演出家の勝手な思い込みを押し付けられるのはゴメンです。

そんな中にも、ヘンデルの音楽が輝くシーンが数ヶ所ありました。ヘンデルが描く感情表現は、現代の私たちにも全く共通するもの。古さを感じさせないのです。

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e0036980_042622.jpg明日に控えた公演のために改めて聴いています。
←これはルセ率いるレ・タラン・リリクの公演(2000年ドレスデンのゼンパー・オーパー)。演出はミヒャエル・ハンペ(来週公演の新国立劇場「魔笛」もこの方)。コミカルな内容に対してちょっとそぐわない重さの演奏&演出。

e0036980_082588.jpg→それに比べるとクリスティ@レザール・フロリサン(2003年パリ・シャンゼリゼ)は、冒頭の序曲から弾むような明るさでイメージにぴったり。合奏能力の高さは素晴らしいですね。どちらもライブ録音ですが、クリスティの方が抜きん出ている感じです(でも昨年聴いたルセのラモーは素晴らしかった!)。

「セルセ」は有名なアリア「オンブラ・マイ・フ」があるので、よく名前は知られているのものの、ヘンデルのオペラの中では渋い部類に入ると思います。もっと音楽的に派手な作品の方が、一般受けするのではないでしょうか(「ジューリオ・チェーザレ」「タメルラーノ」や「リナルド」とか。でも、それを演奏&歌いこなせるかどうかですね)。
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言うまでもなく超有名曲ですが、よく聴いたことはありませんでした。先日観たドキュメンタリー番組「バッハ世俗的音楽集」で魅力に気づき、友人にお勧めのものをチョイスしていただきました。全6曲どれも魅力的な個性を発揮しており楽しいのですが、お目当てだった第5番がやはり素敵です。音楽史上初めてのピアノ協奏曲と言われるこの曲、チェンバロの華麗さだけでなく、各パートが代わる代わる主題を奏でてメロディーが歌われていき、聴いているとまるで自然の中に身を置いているようです。ヴァイオリンはそよそよと流れる草原の風、チェンバロは小川のせせらぎ、フルートは小鳥のさえずり…、お互いが対話をしながら、伸びやかに歓びを歌っていて、本当に生命力に溢れた音楽です。森林浴をした気分でリフレッシュ効果抜群!

e0036980_1244350.jpg←ピノック指揮のものは現代的でスマート。古楽器でもモダンに近い印象でした。もう一つはレオンハルト指揮のもの。こちらはバロックを感じる硬質な演奏。第3番はかなり早いテンポでびっくり。私はこちらが好みです。レオンハルトのチェンバロが鮮やかでした。
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e0036980_0462873.jpg年末の掃除&片付けに加え、頼まれている山行文(4月に行った栃木の大平山)を書き上げねばならず、慌ただしく一日が過ぎてしまいました。
合間にコーヒー&ドキュメンタリーの「バッハ世俗的音楽集」を見て一息。指揮者アーノンクールの解説付きです(20年前の映像で若い!)。ブランデンブルク協奏曲や管弦楽集を例に取って説明、バッハが過去から当時に至る音楽をよく研究して作品に反映させ、結果バッハの音楽は「編曲音楽(イタリア&フランス音楽の融合)」であると述べていました。中でもヴィヴァルディの影響の大きさは曲を聴いてもよく分かります(20代の終わりにヴィヴァルディの協奏曲に出会ったことで、音楽の書き方が大きく変わるほどの影響を受けています。チェンバロのイタリア協奏曲もヴィヴァルディの書法)。こうした様々な作曲家との繋がりの中で、バッハの才能が開花していったのですね。

コーヒー・カンタータを最後に演奏していましたが、これは楽しい作品♪コーヒー中毒のお嬢さんと、止めさせようとする父親とのやり取りは、まるでオペラ・ブッファの趣き。
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e0036980_23221787.jpg今取り組んでいるブラームスのピアノ曲(op.118の間奏曲)の参考にと、先生がオピッツのブラームスピアノ作品全集を貸してくださいました。例の曲を早速聴いてみましたが、これはドイツ・ロマンの濃厚な香りが漂う正統派の演奏。とってもよく歌っています。またブラームスらしさの出ているがっしりした構築で、迫力&スケール共に充分。これと比べると、今まで参考にしてきた演奏が軽く聴こえてしまいます。
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