ラモー没後250年
ラモーのグラン・モテ《In convertendo Dominus》、30歳代前半の作品。
オペラデビューが50歳でしたから、それよりも随分前の作品。ですが、クラヴサン曲集1巻を23歳で出版していますから、やはり若い頃からの才能は凄い。
グラン・モテでの力強い合唱、そして装飾豊かなソロなど、まぎれもないラモー節が感じられ、将来のオペラ作品を感じさせられます。
ヘンデル&バッハと時代が重なるのも興味深く、活躍した国の違いを含め、聴き比べてみると面白いものです。私にとっては、それがバロックを好きなツボかも…。
ちょうどレザール・フロリサンが下旬にザルツやボーヌ(懐かしい…)で演奏予定。記念イヤーということで、他にオペラなども。日本でもグラン・モテの演奏があり、嬉しいですね。
宗教音楽とはいえ、さすがに華やか。この時代フランスでは、フーガ形式は発展しなかったそうですが、この曲ではそれに近い凝った作りの部分もあり、バラエティ色豊か。
モテットでもエンターテイメント性が重視されるのだろうか…、などと思ったりもします。
ラモーと同時代で、コンセール・スピリテュエルで演奏されたモンドンヴィルのモテットもあり、その華やかなスタイルは国際的な評判をもたらしたとのこと。こちらもまた魅力的、ダイナミックさはラモーを凌いでいる感も。曲の方向性としては同じですね。
なんにせよ、今年はラモーに接する機会が増えて、ありがたいことです(^^)/