ドレスデン・ゼンパーオーパー ホワイエの天井画クリスマスマーケット発祥の地と言われるドレスデン。9月の旅の終わりが、ここドイツ・バロックの都と呼ばれるドレスデンだった。ドレスデンのシンボルとも言えるゼンパーオーパーでの一夜は、劇場自体の美しさに舞台の素晴らしさが相まって、忘れがたい記憶となった。
舞台が跳ねた後のゼンパーオーパーも、余韻を残すような佇まい。聴いていたワーグナーの音楽がリフレインし、オペラの夢が醒めてしまわぬよう、ゆっくりと帰路に向かう。
他の観客も同じ気持ちなのだろう、「舞台を観た後に、こうしてブラブラと街中を歩きながら帰るのは、最高だよ」という会話が。ここ古都ドレスデンでは、確かにそうだ。
またいつか訪れることがあるだろうか?戦火から蘇ったセンパーオーパーよ、さらば。
天井画に描かれているのは、大天使に演劇の神のバッコス、オペラ《ローエングリン》《魔笛》?シェイクスピアの「リア王」、ゲーテの「ファウスト」と思われるシーンも。あとワンシーンが、なんだか分からない…。