今月初めまで開催されていた《ティツィアーノとヴェネツィア派展》で、昨年のヴァティカン&ヴェネツィアで出会って惹かれたマルコ・パルメッツァーノの名前を見つけたときは嬉しかった。今回の美術展では、さすがヴェネツィア派、ティツィアーノやベッリーニ、ティントレットという巨匠のほかにも、様々な画家がひしめいていて層の厚さを感じずにはいられない。
ここでのマルコ・パルメッツァーノは2点。どちらもヴィチェンツァのキエリカーティ宮絵画館からのもの(ヴィチェンツァ、行きたかったな...)。この作品もマルコ・パルメッツァーノらしさがよく表れているけれども、ヴェネツィアで観たものは、色彩と聖人たちの佇まいが際立って美しく、目を奪われてしまった。
構図はジョヴァンニ・ベッリーニの《ピエタ》に明らかに由来しているとのことで、ヴァティカンで観たその《ピエタ》を。こうしてみると、ジョヴァンニ・ベッリーニは、ただただ素晴らしい。