2018年 05月 21日 ( 1 )

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 ヴェルディ作曲《ルイザ・ミラー》の鑑賞へ。
 今年はなんだか、私にとってヴェルディの年になりそうな…というのも、ここ十数年あまりヴェルディを聴いてこなかったのだが、今年に入ってから日本ヴェルディ協会の講演会へ赴いたり、英国ロイヤルオペラのライブビューイング《リゴレット》に心揺さぶられたり、またこれからも観る予定があるというのも、私にとっては珍しいこと。

 この《ルイザ・ミラー》は初めて観る作品。初演がサン・カルロ劇場ということだけしか知らず、ヴェルディのどのあたりの時期に作られたのかもよく分からないまま映画館へ。
 聴いてみると、やっぱりヴェルディは私が聴いてきたオペラの中で、最もマッチョ。作家の島田雅彦さんはヴェルディの《イル・トロヴァトーレ》を「全編にわたって男臭さムンムンのマッチョ・オペラ」と評していたが、この《ルイザ・ミラー》もその路線。ストーリーもそうだが、やはり音楽がマッチョなのである。幕間のインタビューで、《ルイザ・ミラー》はヴェルディが自分のスタイルを確立する以前のものというコメントがされていたが、いやいや、それでも同世代のワーグナーより断然「男臭い」。
 ストーリー自体は男女の恋愛が軸になっているが、父子の葛藤や対決が大きな要素となっているのがポイントで、この作品は読み替え演出にも向いているのではないだろうか。例えばマフィア同士の抗争(日本でいえば任侠映画の世界)に置き換えてもぴったり嵌まるような気がする。

 演奏では、B・ド・ビリーの指揮がとても良かった!俊敏で、これぐらい筋肉質で引き締まった演奏でないと、ヴェルディのカッコいいマッチョさが引き出されてこないのではないかなと。序曲から惚れ惚れしてしまった。ここだけでも、もう一度聴きたい。

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