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 Rosa di Maggio~5月の薔薇~と名付けられたアッシジの聖フランチェスコ聖堂のサポーネ(石鹸)は、身が清められていくような清々しい香り。クリスマスにアッシジを訪れた知人からのお土産。彼女は2度目の訪問だけれど、何度行ってもいいところ、との談。ローマからは行きやすい場所なので、いつかは訪れたい聖地。

 薔薇は聖なる花で、昨年聴いたボーイトによるオペラ《メフィスト―フェレ》でも、ケルビム達が薔薇の雨を注ぎ、メフィスト=悪魔を燃やして滅ぼすという幕切れだった。
 ケルビム達は歌う…「無数の薔薇をまき散らそう、香り高い薔薇の花びらの雲を、花の香りを…」「薔薇の雨を降らせよう、怪物の上に、…黄金のケルビム達が注ぐ、燃える薔薇の雨の中で…」

 アッシジの薔薇も魔除けには効果がありそうな。本当にいい香りなので、しばらく部屋に飾って香りを楽しみたい。

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1325年に建立されたナポリのサン・マルティーノ旧修道院にて
家族や友人達の無病息災を神に祈り、また世界に向けても想いを寄せたい
 
 おかげさまで、夫婦揃って穏やかな新年を過ごしている。お雑煮をいただき、年賀状をゆっくり眺めてのんびり。これから初詣、そして今夜から明日にかけては親戚一同と新年の祝いである。
 お年玉や御祝を用意するのも、嬉しい心持ち。こうして、御祝を渡すことができるのも、本当にありがたいことである。感謝を忘れすに、またそうした想いを分かち合うことを悦びとしていけますように。
 そして、皆さまにとって、この年が心満ちる素晴らしい年となりますように。
 どうぞ今年もよろしくお願いします。

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シチリアのお土産、マヨリカ焼きの小物入れ。イニシャル入りなのが嬉しい。

 友人からのお土産。なんて愛らしいマヨリカ焼き!派手になりすぎない落ち着いた佇まいで、サイドにはレース飾りのような絵付けがあるのも、ハンドメイドっぽくていい。しっくりと部屋にも馴染んでくれている。
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 お土産と共に、シチリアの素晴らしさをいろいろと聞くとことができて、それはもう羨ましい限り。美味しい食べ物のあれこれ、そしてオペラファンとしては、ベッリーニ劇場やベッリーニの眠る聖堂などの映像に、ただただ溜息である。いつか行けるだろうか…。
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水面に映る上野の弁天堂は、まるで異国の桃源郷のようなエキソジックさ

 新年度に入ったばかりなのに、もう桜は散ってしまった。あっという間に春の宴は過ぎゆきて、鮮やかな緑を日ごとに増していく季節となったが、今は仕事が最も慌ただしい時期で、しばらくは余裕のない日々が続く。
 そんな桜の盛りに、学生時代の部活仲間(ちなみに体育会系)と上野で待ち合わせ。総勢5人でサラッと上野周辺を散策、「飲み」はじっくりと。
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 馬肉専門店で始めていただいたあれこれ。クセが無くて、馬刺しも煮込みも美味しい。ワインがぴったりで、私はほとんど飲めないけれど、他のメンバーはよく飲むこと、何本ボトルを空けただろうか。私もすっかりほろ酔い加減で帰宅。
 いい気分転換になった、ありがとう♪


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皇居乾通りの乾濠脇にて

 待ちわびた春の到来、今年は何処の桜見物へ行こうかと思いを巡らせる。
 近所でも、通勤途中でも、十分に咲き誇る桜を味わえるのに、桜の便りが届くと「(何処かに)見に行かなくては」と、毎年思ってしまう。時間を設けることで、「観た」という実感を抱けるからだろうか。このつかの間の春の華やかさは、短いがゆえに、少し切ない。
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 こうした古風で、はんなりとした薄桃色の桜がエレガント。
「見わたせば、柳桜をこきまぜて、都は春の錦、燦爛たり…」とは西行桜から(「古今集」春からの引用)。
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 人も沢山!「群れつつ人の来るのみぞ あたら桜の、咎にはありける」という詞章がいつも浮かんでしまう。この風景は今も昔も変わらない。

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桜が散ってしまうと、いよいよ薔薇の季節だ。
「今、この瞬間を生きる」が花言葉のカルピティーム。
シックなアンテイークカラーで、クラシックなフォルムがいい。
花選びでも、自分の好みがやはり出るものだ、と。
気分が落ち込むと、花に元気をもらいたくなって、つい散財。
ダイニングに飾ると、その周りが見違えるように生き生きとする。
薔薇に活力をもらって、ルーティーンの家事も乗り切ろう。
GWはのんびりと過ごして、英気(?)を養いたいな。

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 浅草七福神めぐりで立ち寄った隅田川。雨だったので、ゆりかもめも何とはなしに憂鬱な佇まい。
 こんなグレーカラーの日に隅田川でゆりかもめ=都鳥を見ると、「われもまた いざ言問はん都鳥 わが思ひ子は東路に ありやなしやと」と《隅田川》の謡が思い返されてくる。
 悲哀極まる話だが、伊勢物語(東下り)を引き合いに出しての渡し守との掛け合いのくだりは、何とも風流。川岸にはカフェもあって、こんな日こそ、カフェでコーヒーでも飲みながら、ゆったりと景色に浸れれば幸せ。
 それにしても、ゆりかもめはとっても可愛い。都鳥だけれど、「鄙(田舎)の鳥」と言われてしまうのは、まぁ仕方ないか。
 《隅田川》は狂女物だが、オペラでも狂乱の場が見せ所になっている作品がいくつもある。イタリア・ルネサンス文学の《狂えるオルランド》もそうだけれども、この「狂う」という行為に託すものが、東西問わず共通性があるのだろう。ブリテンの《カーリュー・リバー》もあったなぁ、聴いたことがないけれど、今度聴いてみようかな。

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 この正月は晴天に恵まれ、気持ちのよい三が日だった。いつものように夫婦それぞれの実家に行きご挨拶。夫は墨田出身、浅草寺近くの牛嶋神社が北斎ゆかり(葛飾北斎が生まれ育ったのは墨田区)とのことで、「寄っていく?」と勧められ、初めてのお参り。浅草寺にはそれこそ昔、大晦日から元旦にかけて、家族で初詣に出かけていたが、川を超えてこちらまでは来ないなぁと。
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 地元の方が多いようで、結構並んでいるのにはびっくり。この神社にある北斎の大絵額は、関東大震災で焼けてしまったため、現在は白黒のパネルのみの展示。夫はTVでカラーのものを観たそうだが、この白黒パネルではよく分からないのが残念。が、86歳で描いたとは思えないような、驚くばかりの迫力は伝わってくる。カラーによる復元が行われ、昨年オープンした「すみだ北斎美術館」に展示されているとのこと。見る機会を楽しみにしよう。
 その後は、私の守り神でもある毘沙門天へ。毘沙門天に守られている地域に実家があるのは、やはり縁を感じるなぁ。

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ヴェネツィア・カ・レッツォーニコにて
  
 今年も家族揃って穏やかな新年を迎えることができました。
また、新たな一年が始まります。
皆さまにとっても、よい年となりますように。
どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

 分断ではなく連帯へ、平和への願いを込めて。そして全ての人々が幸せでありますように。
 ベルリンで起きたあの惨事で、お知り合いのドイツの方たちも、どれだけ胸を痛めていることかと思うと、私もいたたまれない気持ちだ。昨年ベルリンを訪れたが、ツォー駅の近くに宿を取ろうと考えていたこともあり、あそこで起きたのかと思うと、まさにテロの恐怖が脅威として迫ってくる。しかも、クリスマスを迎える幸せを強く感じる場所での出来事だ。これ以上、負の連鎖が続かないように、祈るしかない。
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 クリスマスパーティーでいただいた、来年のカレンダー&クリスマスには欠かせないシュトレン(1910年創業のEmil Reimannのもの)。
 シュトレンといえば、ドレスデン。フラウエン教会がパッケージに描かれていて、大戦の爆撃から蘇ったこの美しい教会と、そしてワーグナーを聴いた夢のようなゼンパーオーパー、あまりにも有名なラファエロのある美術館を思い出す。
 かつて「エルベ川のフィレンツェ」と謳われ、過去からの復興を重ねつつあるドレスデンも、いまや分断の地だ。今年ドイツに行った友人は「ドレスデンに今行くのは危ないから取りやめた」と。日本人であっても(見た目だけでは当然国籍など分からない)危ないとの理由だ。
 もう一度祈ろう、分断ではなく連帯へ、平和への願いを込めて。そして全ての人々が幸せでありますように。